お嬢様の魔法修行
〜わがままLady Claudia 第1話〜

秘薬のお使い

ここ1ヶ月以上、沈黙を守っていたWakokuのタウンクライヤーもついに仕事を再開し、事件の発生を叫び始めた。

秘薬を探してくれる人を募集しているそうだ。

う、主語がないじゃないの…。
いったい誰が募集してるのよ〜。

あたしは何度もNewsと呼びかけて、さらに情報を聞き出そうとしたんだけど、クライヤーはそれ以上のことを話そうとしない。

しかたない足で探すか…。
とりあえず北の魔法屋、ライキュームと馬を走らせるあたし。

でも、意外に近い場所に依頼主はいたのよね。
それは宿屋から北に行った所にある薬草屋さん。

思いっきり通りすぎて走りまわってたあたしっていったい…。

まあ、落ちこんでても始まらないし、Ayanaに話を聞いてみることにしよう。

Rena:Hello Ayana
Ayana:私はLady Claudiaのメイドです。

Rena:あ、maidさんなのね。
Ayana:秘薬のお使いを命令されたのですが…

Rena:Hiyakuのお使いね。それでどうしたの?
Ayana:Vails of Bloodがどこにも売っていないので、困っています。

Rena:ああ、それは売ってないわよ。ところでLady Claudiaって誰?
Ayana:はやく帰らないとClaudiaお嬢様に…

Rena:Ojousamaのお世話も大変そうね…
Ayana:お嬢様はきまぐれで短気なんです。私はここかLycaeumで待ってます。

ふむふむVails of Bloodと言えば、Blood Elemental通称血エレが必ず落す新秘薬だ。
これってアルケミー新薬案やネクロマンシー案で使用するとかいう話があったはずだけど、どうなったのかしら。この案が導入されるのを見越して、結構貯めこんでる人もいるのよね。

あっさりと10個のVails of Bloodは集まった(笑。

でもAyanaは受け取る気はないみたい。
やっぱShameのLv4、通称血エレポイントに行かなきゃダメってことね。

トラメル全ダンジョン階層ルーンセットがやっと役にたつ時が来たわ。

というわけで、さっそくあたしはShameのLv4へと飛んだ。

Shameで秘薬集め

Shameに着いたとたん、出迎えてくれたのは、なんとacid elemental!!!

これまでも何度か出てきたことがある上級精霊だ。
でも何度見ても汚い色してるわね〜。

こいつの強さはボスってほどでもなかった。
EVの毒でがしがしHP削れてたし、EIの高いメイジのEB1発でも結構な減り具合だったわ。

あたしは隠れて見てたけど(笑。

でもこいつが数匹同時にでてきたからやっかいだったのよね。しかも毒エレやら血エレやら通常考えられない量の精霊が沸きまくってたのよ。

ほら、ドラちゃんもひとたまりもない…。
これは序盤だったんだけどね。

序盤はかなりやばかったけど、ドラ数匹+PC軍団の援軍が来たら戦況は一気にあたしたち有利に。

やっぱりドラの力は偉大だわ。

血エレポイントの敵をほぼ殲滅すると、10個のVails of Bloodは余裕で集まっていた。
いつもは1匹ずつなのに、大量にでてたからね。

目的の物を手に入れたし、Ayanaの待つLycaeumへと向かいましょうか。

囚われのAyana

Lycaeumでは、AyanaじゃなくてAmeliaというもう一人のメイドが待っていた。

Rena:Hello
Amelia:私はLady ClaudiaのメイドのAmeliaです。

Rena:あなたはClaudiaから何を命令されたの?
Amelia:この本を読んで、内容を説明するように言いつけられました。

Rena:honって?
Amelia:私にはちんぷんかんぷんですがお嬢様が…

と、困った顔をしているAmeliaの目の前の本の題名をのぞき込んでみると、

初めての魔法

ふむ、Claudiaお嬢様は魔法を勉強したいわけね。
それで秘薬を買いに行かせたりしてたわけか。

メイドって仕事も大変ね。

Rena:それでOjousamaはどこにいるわけ?
Amelia:お嬢様はNujelmの別荘で魔法の勉強をしています。

Rena:あ、そうそうAyanaに頼まれたHiyakuを持って来たのよ。
Amelia:ありがとう。これでもう一人のメイドのAyanaも喜びます。

Rena:Ayanaの姿が見当たらないんだけど、彼女はどこにいったの?
Amelia:Spider's Silkを拾いに墓場に向かったきり、帰ってきません。

Rena:なんですって!?Hakabaって南東にある墓場?
Amelia:申し訳ありませんが様子を見てきて頂けませんか?

よりによって墓場に行くとはAyanaもお間抜けよね〜。
普通に島を歩き回れば秘薬なんてすぐ貯まるのに…

Moonglowの墓場は、南の柵からすぐ南東に行った所にある。リッチ以外は下級のUndeadしかでない初〜中級者向けの狩場だ。
Lycaeumからもテレポータを使えばすぐなので、愛馬Molに鞭打ってダッシュするあたし。

墓場では通常は沸いてないBone MagiやらSkeltal Knightやらが大量にSpawnしていた。

そして悲痛なAyanaの叫びが聞こえてきたんだ。

Ayana:助けてください。Undeadに捕まって、閉じ込められてしまいました。

Undeadのくせに檻なんて文明的なものを使うとは!生意気ね。

Undeadの大群の中心部の檻にはAyanaが捕らえれている。

とりあえず速攻で近寄ってハイドするあたし(笑。
でも援軍が来てなくて何もできないでいたのよね。

しばらくぼーっと見てたんだけど、援軍も着いてないのにぱかっと檻の扉が突然開いた。

ぜんぜん敵は減ってないのに〜。
仕方なくハイドを解いて、Lycaeumへのゲートをだすあたし。
もちろんUndeadの大軍にターゲットされる。

でもAyanaったら悠長に喋ってるのよ!

Ayana:あっさり開いてしまいましたね。
ありがとうございます。私はNujelmのお嬢様のもとに急がねば!
報酬はお嬢様が払って下さるはずです。では後ほどお会いしましょう。

必死に檻の周りを走って、写真を撮りまくってるあたしを尻目に、Ayanaはゆっくりとお礼を述べてNujelmへと帰っていった。
もちろんせっかくあたしが危険を侵して出したゲートは無視(涙。

仕方なくあたしは、いったん街へと帰還してBankの中の全街ルーンセットからNujelmへと飛ぶことにした。

わがままLady登場!

Claudiaの別荘はNujelmのPalaceの中の北側の一室にあった。
でもClaudiaの姿はなく、代わりに執事のAlphonsoがあたし達を出迎えてくれた。

Rena:Hello Alphonso
Alphonso:Hello、私はLady Claudiaの執事のAlphonsoです。

Rena:Claudiaがここにいるって聞いたんだけど…
Alphonso:お嬢様の気まぐれにはほとほと困り果てています…

Rena:Ojousamaはどこに行ったの?
Alphonso:ここはGuard圏なので、魔法の練習ができないと…

Rena:どこでRenshuuしてるのかしら?
Alphonso:東の岬の方に練習に行きました。

東の岬ね。ありがと。
昔、家を持ってなかった頃は、あたしもこのNujelmで魔法上げしたなあ(トオイメ。
懐かしいわ。そんなことを考えながら街中を走ってたら、Claudiaが見つかったという情報が入ってきた。

情報があったのは北東の岬だった。
確かに東は東だけど、だいぶ北にずれてるわ…。役にたたない執事ね〜。

しかもお嬢様のくせにメイジローブ。
メイドの方がドレスとか着てオシャレだったわね(笑。

Claudiaはあたし達に気がつくと、魔法の練習をやめてあたし達のほうに向き直った。

Claudia:ああああ。Ayanaを助けてくれたのね。ありがとう。

Rena:AyanaはUndeadに捕まってたわよ。
Claudia:でかした!さっき帰ってきました。
ということは例の秘薬を持ってきてくれたのかしら?あれって街で売ってないの?

あたしを含めて、ShameでVails of Bloodを拾った面々が次々にClaudiaに秘薬を渡そうとする。Claudiaはちょっと慌てていたけど全部受け取ったようだった。

Claudia:たしかに19個も集まったわ。
どこの秘薬屋さんで買ったの?店ごと買い占めちゃうわ。

Marlene:秘薬屋さんでは売ってませんよ。
Rena:Shameというダンジョンで、Blood Elementalを倒して手に入れるのよ。
Claudia:ダダダダダダンジョン?そそそそそそんな、暗くて怖いところね。
私は純魔法使いだから、ダンジョンはパスだわ。*てへ*
じゃお礼しなくちゃね!私の研究室で待ってるわ!

Rena:研究室ってどこ?
Claudia:ゲートだしてあげましょう。Vas Rel Por

ぶしゅるるる〜〜〜

Claudia:………Vas Rel Por

ぶしゅるるる〜〜〜

Claudia:………

ああ、この子、よく見たらExpert Mageじゃない。それじゃゲートはきついわね。
まあ、運がよければ成功するかもしれないけど。

見るに見かねたあたしは、Claudiaに食べ物をあげることにした。
でもお腹すいてると失敗しやすいっていう噂、ほんとなのかしらね…(迷信ですw)

Marlene:がんばれ、お嬢様〜。
Kappa:がんばって〜。

周囲からも声援が飛ぶ、Claudiaは*てへ*と笑って、



消えた…。な、なぜ…。

Claudiaの研究所

研究所ってどこなんだろう。
とりあえずあたしは執事のAlphonsoがいた別荘まで戻ることにした。

別荘に戻るとCl;audiaの呪文が聞こえてきた。
どうやらここが研究所でもあったらしい。

Claudia:Vas Ylem Rel

ぶしゅるるる〜〜

もちろん失敗する音も聞こえてきたけどね(笑。

Claudia:デーモンに化けてびっくりさせようと思ったのに〜。

あたし達を置き去りにして第一声がこれかい…。

Rena:もう、おいて行かないでよ〜。
Claudia:来たわね。岬からここまでゲートをだしてあげた方がよかったかしら?
あなたたちも、これからは魔法よ。わかった?
これで全員かしら、まだ少しいたような気が…

「私はマスタークラスよ。」とExpertの腕前しか持ってないClaudiaに自慢してやると、彼女は「私はグランドマスターよ。」などと精一杯の虚勢を張って見せる。

か、かわいいかも(笑。

そんな風に談笑してると、迷っていた人達が続々と研究室に集まり出した。

Claudia:さて、秘薬とAyanaを助けてもらったお礼をしなきゃね。
これ、パパが古道具屋で見つけたんだけど、宝の地図なんだって。
ウチは富豪だしね。お宝は空気みたいなものよ。

Kagura:さっすが〜♪
Sapuri:かっこいい

Claudia:ウチは富豪だし、魔法はGMなの。でも、ねたまれるのよね〜。
たまにはゲートでフィズって、みんなの反感を買わないようにしてるわ。

みんなの疑惑の視線が突き刺さる…。

Claudia:………ごたくは良いから地図を出せって感じかしら。
たくさんあるのよ。みんなで掘りに行ってね。

Rena:何枚あるの?
Claudia:ラッキーセブンで7枚あるわ。人数分はないけど。

Rena:レベルはいくつなの?
Claudia:レベル?うちは富豪よ。全部5だとかわいそうだから、3も混ぜてあげたわ。
ふふ、みんなでわけて。ただの地図だから。じゃ、1歩さがって〜

みんなが1歩下がると、彼女は足元にぽいぽいと無造作に地図を置いて行く。
出現した直後に速攻で消える地図。それが7回繰り返された。

Claudia:いじょ。みんなで仲良く分けてね。じゃ、今日は本当にありがとう!
私は魔法の修行で忙しいんだけど、特別にMoonglowまでのGateを開いてあげるわ!Vas Rel Por

ぶしゅるるる〜〜〜

Claudia:Vas Rel Por

ぶしゅるるる〜〜〜

…………周囲にきまずい沈黙が流れる中、Claudiaは無言で研究室の扉を開けはなち、走り出した。
これがもう速いのなんのって、速攻で見失っちゃったわよ。

呆然とPalaceの廊下にたたずむあたしたち。
しかたなくあたしは、Moonglowのタウンクライヤーのところにリコールで帰ることにした。

しばらくそこで談笑してると、タウンクライヤーが事件の終結を叫び出した。

Lady ClaudiaはMageの道を断念したようだ。しかし、お嬢様の夢は果てしなく続く…

あらら、よっぽどショックだったみたいね…。まったく根性がないわね〜。
まあ、お嬢様だから仕方ないかな?

でもこれからもあのお嬢様には振り回されそうな予感がするわ。


 

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