| 四万 |
地酒の宿 (H15.5.28)当初の予定はじゃらんに掲載されていた 50種の和洋中バイキングが楽しめるホテルだったのだけど、 わざわざ湯沢まで行って食べ放題も何かなあと思うのと同時に 最近テレビで紹介されたらしい、「貸切露天風呂で一杯」が 実現できる宿を群馬に見つけ、そちらに心が傾き始めた。 しかもその民宿がある四万温泉はひなびた温泉情緒たっぷりの地 ということを知り早速宿にコールしたのだった。
関越練馬ICからおよそ2時間。 渋川伊香保ICを降りて四万温泉に向かうまで 2つの道の駅「こもち」と「おのこ」に立ち寄った。 ひらがなが流行りなのはいいが、地名は漢字でないと覚えづらいぞ。 「こもち」は土蔵造りやつるべ井戸など江戸の文化を今にとどめる 白井宿の中にある。
利根川と吾妻(あがつま)川との合流地点にあるこのエリアは 中世に城下町として栄えたらしく、 思わず「おお」と声に出してしまうほど趣のある町並みが残されていた。 道の駅では焼きもち(しそと葉とうがらし入り)を 試す。生地が大判焼き風なのに具は辛いという、なんとも不思議な食べ物。 結構いける。
「おのこ」はどちらかというと小ぶりな建物。 農産物売り場に陳列されていたジャンボにんにくの芽が 気になったので購入してしまった。
「すぐに火通りますかね〜」とわたし。 横浜に帰ったら天ぷらにして食べよう。
吾妻川を左手に見ながら国道を北上。 大きな石がごろごろと転がっている河原は独特の景観を持っており、 ああ、利根川の上流なのねとシミジミ思われる。 そしていよいよ四万温泉に到着。 中心地は想像通りひなびており、温泉街というよりは 山あいにぽつんとある風情豊かな小商店街という感じ。 車は、町の中に点在する無料駐車場のひとつに ごくテキトーに駐車させてもらった。 ※ ※ ※ 中村屋の肩書きは地酒の宿。
というのも、こちらの宿は酒屋さんが経営なさっているのだ。 店構えはいかにも町の酒店。その脇の暗がりを入っていったところに 宿の入り口はある。優しそうなご主人に案内されて 2階の部屋に行くと、窓からは四万の清流を見下ろすことができ、 ざあざあと耳に心地よい音が。今晩はよく眠れそうだ。 泊り客はわれわれだけみたいだし。 風呂・メシの前にちょっと散歩。 少し足を伸ばすとそこは絵に書いたような温泉情緒の集合体。 わずかに塩気のある湯が飲める飲泉所、 300年を越える歴史を持つ古い旅館、 浴衣と羽織に身を包んだおばちゃんたち、 スマートボールなどの遊技場、 どれをとっても旅情があふれていて、 なぜか懐かしい印象を持つ。 ちなみに四万温泉、昭和29年に国民保養温泉地の第1号に指定されたのであった。
フロ!今流行の貸切露天風呂はこれが始めての体験。 しかしそれよりも期待が高まるのはその浴槽内で一杯いただけるということだ。 注文は浴室内のインターホンを使用。 ただし張り紙によると「女性は大事なところを隠」さ なければならないらしい。浴室に設けられた柵はごくわずかに 隙間が開いていて外の駐車場から見られてしまう可能性があるし、 飲み物をつるべで下ろす宿の人に見られるかもしれないからだろうか。 でもまあ、男性も隠しましょうよ。おれは隠さないけど。 テーブルに置かれていた籠が2階に吊り上げられ、 「下ろしまーす」と若女将の声。 降りてきたバスケットの中には冷えた生ビールが!
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