空燃比って何?
空燃比(混合比)は『空気』と『ガソリン』を混合して
供給している割合を示している数字で、一般的に知られ
ている理想空燃比というのはガソリンを1とした時に空
気が14.7の条件で燃焼を行えば完全燃焼すると言わ
れ空気内の酸素と燃料の水素、炭素が完全に反応する比
率です。この14.7を境にして14.7以上の空燃比
状態(空気量が多い)を『リーン(薄い)』、14.7
以下を『リッチ(濃い)』と言われています。最近の車
でよく聞く『リーンバーン(希薄燃焼)』という言葉は
ここからきています。
排ガスの主な有害成分は、CO(一酸化炭素)、HC(
炭化水素)、NOx(酸化窒素)の3種類です、COと
HCは不完全燃焼により排出されるものなので、空燃比
が14.7:1よりも濃い状態の時に出てきます。した
がって空燃比を薄い領域にもっていけばCOとHCの排
出量を少なくすることができますが、17:1ぐらいま
では燃焼温度が上がってゆくのでNOxが増えてしまい、
更に薄くすると空気量が多くなる為に燃焼温度は下がり
ますが、安定した燃焼にならずに、未燃焼ガスが出てき
てHCが増えてしまいます。
一般的に燃焼が可能な空燃比は、8:1〜20:1と言
われています。簡単に考えれば、理想空燃比の14.7
:1になるようにセッティングすれば良いと思いますが、
現実的にはガソリンの気化量はエンジンの状態や環境気
温、湿度、気圧などの外的要因や、乗り手のアクセルの
開け方などに大きく左右されますので、その時に最適な
空燃比を発生するようにセッティングをする必要があり
ます。
一般的に空燃比は下記の5種類に分類されます。
1.始動時
2.低速時・アイドリング時
3.中速時・経済運転時
4.加速時
5.アクセル全開時
始動時: 始動時&エンジン冷寒時は、霧化されたガソ
リンの一部しか気化できずマニホールドやポートの内面
などに付着してしまう等、むだが多く『5:1』ぐらい
になります。
低速時・アイドリング時 : 低速時&アイドリング時で
は吸排気の流速が遅くシリンダ内に残留排気ガスが残っ
ており、混合気が入っても濃くなりにくい状態なので爆
発力も弱くなってしまいます、したがって多少濃い目の
『12:1』ぐらいになります。
中速時・経済運転時 : いわゆる低燃費走行をしている
状態の空燃比になります。負荷が軽く、ガソリンの消費
量を最小限に抑えると言うことで『14〜17:1』ぐ
らいの混合比となります。
加速時: スロットルバルブを全開にすると吸入する空気
の量はすぐに増加しますが質量が大きいガソリンの吸入量
はワンテンポ遅れてしまいます、結果的に混合気が薄くな
りますので空燃比は濃い目の『8:1』ぐらいにする必要
があります。
アクセル全開時 : スロットルバルブ全開時にはパワーが
もっとも出る『13:1』と言うパワー空燃比になります。
外的要因の変化によるセッティングの変更点
| 高い時 | 低い時 |
| 気温 | 小さくする | 大きくする |
| 湿度 | 小さくする | 大きくする |
| 気圧 | 大きくする | 小さくする |
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