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 Project-evergreenのイベント記録です。


No.13 2006年1月20日  新年の抱負2006(Special)
 2006年新春。
 Project-evergreenメンバーから皆様へ2006年の抱負を発表します。今年は多くの夢を実現させます!
No.12 2005年1月1日  新年のご挨拶2005(Special)
 2005年元旦。
 Project-evergreenメンバーから皆様へ新年のご挨拶と2005年の抱負を発表します。
No.11 2004年3月19日  2004年グリーンジャンボ宝くじ共同購入(鮎川直樹)
 宝くじシリーズ第1回。
 エバグリメンバー有志でグリーンジャンボ宝くじを共同購入し、当選発表までの全記録を公開。
 果たして夢の1等、1億5000万を手に入れることが出来るのか?
No.10 2004年1月15日  新春大カラオケ大会激闘譜(Special)
 2004年1月10日、北浦和。2004年1月12日、小山。
 2日間に渡り、開催されたProject-evergreen新春大カラオケ大会。何も語ることはない。ただ、激闘の後に残されたセットリストだけが全てを伯仲の下にさらけ出してくれるであろう……。
No.9 2004年1月3日  新春ドラマスペシャル・「EG忘年会'03〜結城王は誰が殺したか〜」(坪根範武)
 2003年12月27日。
 北浦和にて開催されたProject-evergreen忘年会にて、結城王が謎の死を遂げた。果たして犯人は? 坪根範武の口から今、忘年会の真実が明かされる!
No.8 2004年1月1日  新年のご挨拶2004(Special)
 2004年元旦。
 Project-evergreenメンバーから皆様へ新年のご挨拶と2004年の抱負を発表します。
No.7 2003年10月14日  コミックマーケット64参加レポート(Special)
 2003年8月16日。
 東京ビッグサイトで行われたコミックマーケット64の2日目に初参加! サークル結成以後、最も大きな配布イベントにメンバーは先発隊、後発隊に分かれ、準備も万全と思いきや……。
 先発隊の様子を結城王、後発隊の様子を鮎川が書き綴る前後編レポートです。
No.6 2003年9月23日  2003年度文化発表会参加の記録in航空高専(結城王)
 2003年8月9日。
 東京の航空高専で行われた文化発表会に小山高専文芸部の皆さんの協力を経て参加しました。しかし、この日はあいにく、東京に大型台風が接近してきて……。
No.5 2003年9月18日  さいたま新都心フリマレポート(坪根範武)
 2003年6月21日。
 さいたま新都心けやき広場で行われたフリーマーケットに参加しました。各メンバーの不要品の販売と文芸誌evergreenの無料配布を精力的に行った奮闘記です。
No.4 2003年3月2日  遠出の記録(鳥有先生)
 2002年8月15日夜9時。
 友人KYからの電話がきっかけで鳥有先生とその仲間達は一路、北へと車を走らせた。それは全く当てのない旅だった。
 エバグリ内に眠っていた秘蔵原稿がついに半年の年月を経て公開! 鳥有先生の個人イベント記録です。
No.3 2003年2月20日  五霧七夜激励会レポート(結城王)
 2003年1月19日。
 語学留学のためオーストラリアへ旅立つ五霧七夜の激励会とちょっと遅めの初詣レポートです。




 過去のイベント記録
 No.1〜No.2
 Event Reportのご感想はアンケートフォームよりお願い致します。


[Event Report No.13]

新年の抱負2006


 大変遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
 昨年を振り返ると、文芸誌「evergreen」も年2回の発行ペースが崩れたりとやや活気に欠けた一年でしたが、今年はその物足りなさを補って余りある活動をしていきたいと考えておりますます。どうぞ、よろしくお願いします。
 
 そして、毎年恒例となったメンバーそれぞれの抱負の発表です。年末には多くの夢や目標が実現しているよう頑張っていきたいと思います。
 
 本年もぜひ、私達、Project-evergreenの活動にご期待下さい。

                           2006年新春 Project-evergreen一同


メンバーの2006年の抱負

坪根範武  「『evergreen』を2冊出す」
結城王  「ボウリングアベレージ150」
烏有先生  「福島、宮城、岩手のボウリング場制覇」
憂木森旺  「誘惑に負けず、300枚描く」
竹林大僧正  「仕事とエバグリの両立。新車を買う」
樫木七浪  「『鬼業』の連載を終わらせる」
もも  「創作活動範囲を広める」
児島僕人  「納得できる作品を一作でも多く書く」
鮎川直樹  「2ndアルバムを発表する。自身のブログで500アクセス/日
五霧七夜  「アツく生きる」
夕凪狼  「自分に負けない」
稲葉一  「できるだけ無駄遣いしない」


(2006/01/20)


[Event Report No.12]

新年のご挨拶


 旧年中は文芸誌『evergreen』、Webサイト『evergreen online』をご愛顧くださり、誠にありがとうございました。こうして、メンバーと共に新しい年を迎えられたことをとてもうれしく思います。
 本年も文芸誌『evergreen』においては冬にvol.8、夏にvol.9の発行を予定しています。
 また、Webサイト『evergreen online』においては、これまでの小説ダウンロードをメインに、コラム&エッセイ、Review Reviewといった文章系コンテンツをブログ化し、よりご意見やリンク等がいただけるような体制にしていきます。
 去年はいまいち不足していました各種イベントの参加、開催も予定し、これからますます活発な活動を行えればと考えております。
 
 本年もぜひ、私達、Project-evergreenの活動にご期待下さい。

                           2005年元旦 Project-evergreen一同


メンバーの2005年の抱負

憂木森旺  「最終予選突破!」
樫木七浪  「日本へのテロ侵入は私が食い止める!みんな、ついて来ギャフン(撃たれたらしい)」
鮎川直樹  「将棋アマ三段の資格を取る。将棋倶楽部24で初段になる」
結城王  「ボウリングでアベレージ160を維持する」
坪根範武  「そして伝説へ」
青山つばさ  「詩を書けるようにがんばる。できるだけ多くの作品を作る」
木口教子  「連載を最後まで続けていきますので、応援のほど、よろしくお願いします。始まったばかりですが、質問や感想もお待ちしています」
鳥有先生  「貯金」
 「ボウリング場巡り」
夕凪狼


(2005/01/01)


[Event Report No.11]

2004年グリーンジャンボ宝くじ共同購入

記: 鮎川直樹 


 Project-evergreenで、宝くじの共同購入を行った。

 初回ということで、参加も日和見なメンバーが多かったが、それでも結城王、坪根範武、鳥有先生、鮎川直樹の4人が、思い思いの口数(1口300円)を投資した。
 その投資金額、1等が当たった場合の使い道は以下の表の通り。

参加者 投資口数 1等当選時の
配分金
1等当選時の使い道
結城王 30口
(9000円)
約1億200万 家、別荘(塩原に)、
車2台(通勤用、スノボ用)
坪根範武 10口
(3000円)
約3400万 ワイハに別荘
鮎川直樹 3口(900円) 約1020万 日本全国の温泉めぐり
鳥有先生 1口(300円) 約340万 ボウリングのマイグローブ

 投資口数からも分かるように、結城王、坪根の船に鮎川、鳥有先生が便乗したような形になっている。

 連番とバラは半分ずつ買うことにし、くじは鮎川が管理。この時、発表後の不正が無いように、事前に購入宝くじの番号一覧を参加者に配布している。また、当選金額が1万円未満の場合は、参加者に配分せずに、Project-evergreenの活動資金にあてることにした。

 そして、3月10日にグリーンジャンボの当選番号が発表され、参加者の4人はすぐには結果を確認せずに、3月14日、チャットにて当選確認会を開くことにした。
 その様子が以下の文章である。

------------------------------------------------------------------

 宝くじ当選確認会(3月14日 Yahooチャット上にて)

 メンバー集う
 今回の簡単なルール説明
 当選番号発表
 発表を終えて

 ●メンバー集う

 坪根: 今日は、この三人ですか?

 鮎川: 結城王が仕事で不在ですが、まあ、3人いれば、形になるかと

 鳥有: 宝くじの購入面子からすれば妥当なところですかね

 坪根: そうですね。

 鮎川: じゃあ、サクサク発表しますか。

 坪根: あ、もう?

 鳥有: はい、どうぞ

 坪根: OKです。

 鮎川: 要件を先に済ませてから、雑談は後にしましょう

 坪根: 異議なしです

 鳥有: もったいぶられて喜べるほど期待してなかったりします

 鮎川: では、まず購入した宝くじの番号が書かれたエクセルファイルを開いてください

 鳥有: 開いてます。はい。

 坪根: OKです。


 ●今回の簡単なルール説明

 鮎川: では、いきなり核心の1等から

 坪根: 今回は46枚買った、それで良いですか?

 鮎川: 一桁ずつとかもったいぶらなくていいよね

 鮎川: 44枚です。結城王30枚、坪根君10枚、鮎川3枚、鳥有先生1枚で。

 坪根: ちゃんと、読者に何枚買ったかを伝えないと。(笑

 鮎川: 確かに。

 坪根: 連番22枚、バラ22枚?

 鮎川: そうです。

 坪根: ということです。>読者

 鳥有: 私はどれを買ったことになるんでしょう?

 坪根: というか、結城王30口、私10口、鮎川さん3口、鳥有先生1口という事でいいですよね。

 坪根: 1万円以上なら、出資比率ごとで分けると。

 鳥有: いや、ひょっとして連番の方で当たったりしたら、私バラ扱いで除外されたりして。(笑

 鮎川: 鳥有君はこの1枚というわけではなくて、44枚全ての合計当選金の1/44がもらえると考えてください

 鮎川:  1万円未満なら、エバグリのありがたい活動資金の一部になると

 鳥有: 了解です。

 坪根: ルール的にはこんな所でしたっけ?

 鮎川: そうですね。

 鮎川: チャットでルール説明してくれたので、編集が楽になりました

 坪根: …これを、このまま?(笑

 鳥有: 注釈つけるのって面倒ですもんね

 坪根: 了解でつ。

 鮎川: ああ、いや、別に作りますが、雰囲気が出てきたかなあと


 ●当選番号発表

 坪根: では、結果発表を!

 鮎川: はい! では、1等です!

 鮎川: 番号は……

 鮎川: 40組144828

 鮎川: と

 鮎川: 60組111288です!

 坪根: …組番号すら当たってない…

 坪根: 組違い賞もあるんでしたっけ?

 鮎川: 組違いあります。10万円です

 坪根: まあ、どのみちなさげですね。

 鳥有: そううまくはいきませんか。

 鮎川: ないですね

 鮎川: なんかあっさりしてます。

 鮎川: もう、次、行きましょう

 坪根: どぞ!


 鮎川: えー、2等です! 1000万円です!

 鮎川: 番号は……

 坪根: どろどろどろ…

 鮎川: 19組160025

 鮎川: と

 坪根: 組はあってた!

 鮎川: 05組164569

 坪根: だめぽ…

 鮎川: 24組122253

 鮎川: です。

 坪根: 組違い賞は!

 鮎川: ……ないです。

 鳥有: かすりもしませんね

 鮎川: 世の中厳しいなー

 坪根: 五百万分の一ですけどね。

 鮎川: そんなに確率低いのですか

 坪根: 飛行機が落ちるくらいの確率ですかね?

 鳥有: まさに夢を買うってことですからね


 坪根: さあ、三等は!

 鮎川: 番号は……

 鮎川: 組下1ケタ 0組188060

 鮎川: と

 鮎川: 組下1ケタ 5組180721

 鮎川: です。100万円です

 鮎川: 連番の組があっていないのは痛すぎます

 鳥有: いたしかたありませんね

 坪根: 下一桁0組が2枚、5組が1枚。

 鮎川: おー、バラ頑張ってる

 坪根: 2枚ですね

 坪根: 下一桁5組は2枚。

 坪根: 実に手強い相手です。

 鮎川: どう? どう?

 坪根: いや、全く当たっていません。


 鮎川: では、次行きましょう! 残り少なくなってきました。

 坪根: 4等、3000円!

 鮎川: 急に低額に……。

 坪根: これ以下はPEG(Project-evergreen)に没収だ〜

 鳥有: 一気に現実味のある数字。

 坪根: 50分の1なら、かなりあたりそうですが…

 鮎川: ああ、もうボッシュート

 鮎川: では、発表します。

 鮎川: 4等は……

 鮎川: 各組共通下2ケタ 36

 鳥有: 1枚当たりですかね

 鮎川: あったー!!!

 鮎川: えー、もう一つ当選番号があります

 坪根: キタ――――――(゜∀゜)―――――――――

 鮎川: 各組共通下2ケタ 98です。

 坪根: 惜しい! 前後賞!

 鳥有: 痛いっすね

 坪根: 2枚当たっていれば、半分近く取り返せたんですけどね〜

 鮎川: あー、連番だったからもう1枚買っておけば……

 鳥有: 後悔役に立たず

 坪根: 鮎川さんの次に買った人が喜んでますよ。

 坪根: 慰めにもならない…

 鮎川: 連番22枚という中途半端さが裏目に……

 坪根: まあ、それはおいといて…

 鳥有: 気を取り直しましょう。

 鮎川: そうですね。1枚当たったことですし。


 坪根: 末等、お願いします!

 鮎川: えー、では5等です。300円です

 鮎川: 番号は……

 鮎川: 各組共通下1ケタ 2です

 坪根: キタ――――――(゜∀゜)―――――――――

 鮎川: そりゃ、くるって

 坪根: 言ってみたかっただけです。(笑

 鳥有: 4枚ですかね。

 坪根: 4枚ですかね?

 鮎川: でも、分かっていても当選はうれしい

 鮎川: そうですね。4枚1500円当選ですね

 坪根: 賞はもう一個あるはずですよね。

 鮎川: お、さすが!

 鳥有: 1200円では?

 鮎川: グリーンジャンボなので緑のやすらぎ賞というのがあります。50万円です。

 鮎川: あ、間違えました。1200円ですね

 坪根: 鋭い突っ込みを無視して…(笑

 坪根: ささ、いってみましょう!

 鮎川: ちなみに50万円の代わりに、30万円相当の観葉植物プレゼントと当せん金20万円にもできます

 坪根: 後者は、貰っても困るというか。

 鮎川: では、緑のやすらぎ賞、発表します。

 鳥有: 微妙なところですね…

 坪根: 家の中が熱帯雨林になってしまう…

 鮎川: 番号は……

 坪根: イェイ!

 鮎川: 各組共通165730です。

 坪根: これは、ない。

 鮎川: ないですね

 鳥有: 全弾回避されましたね。


 ●発表を終えて

 坪根: 44枚買って、4200円なら期待値以上でしょう。

 坪根: ああ…期待値程度というくらいですかね。

 鮎川: これで、グリーンジャンボは全て終了です

 鮎川: まあ、でもよく4等当たりました

 坪根: とはいえ、50枚に1枚は当たるわけですから…

 鮎川: ああ、そうなの? それならほぼ確率どおりですか……

 鮎川: では、この結果を受けて、みんなで一言ずつ感想でも。

 坪根: まあまあですね。連番の5等がもう一枚当たっていれば微妙に勝っていたところですね。

 鳥有: 被害最小限でまあよしといったところですね。

 坪根: 初戦としては十分でしょう。

 鮎川: そうですね。なかなか面白かったです。

 鮎川: 次はもっと多くの人に参加してもらえるといいですね

 鮎川: では、当選金の4200円はエバグリの活動資金に当てます。

 坪根: パチパチパチ

 鳥有: 拍手。

 鮎川: 拍手。

 鮎川: 次は万歳できることを期待して

 坪根: 次回はサマージャンボですね。

 坪根: ドリームジャンボですね。

 鮎川: 何月ですか?

 坪根: 5月くらいだったかと。

 鮎川: なるほど

 鮎川: では、締めていいですか

 坪根: お疲れさまでした〜

 鮎川: お疲れ様でした〜。また、次の機会に!

 鳥有: お疲れ様でした。

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 という結果になった。
 なお、チャット中に出てきた正確な今回の宝くじの期待値は、4188円。当選金額が4200円だったため、ほぼ期待値どおりというか、12円上回った。わずかでも期待以上の成果が出てうれしい気持ちになるが、実際は13200円投資しているので、9000円の損失である。宝くじで儲ける人は本当に一握りであることを思い知らされた。

 しかし、挑戦はこれからも続く。
 そう……これは一つの通過点。


(2004/03/19)


[Event Report No.10]

新春大カラオケ大会激闘譜

記: ??? 

 2004年1月10日(土)、北浦和。2004年1月12日(月・祝)、小山。
 2日間延べ8時間に渡り、開催されたProject-evergreen新春大カラオケ大会。何も語ることはない。囲碁や将棋において棋譜がその激闘の息遣いまで写し取るように、この熱唱の後に残されたセットリストはメンバーの全てを伯仲の下にさらけ出してくれるであろう……。

 なお、企画として、1月10日は「懐メロしばり(90年代、00年代の曲禁止)」、1月12日は「アニメソングしばり」を一部行っている。
 また、1月12日に参加してくれたIさんはProject-evergreenメンバーでないため、ここではイニシャル表記にしている。


 2004年1月10日(土)

 場所:埼玉県さいたま市 北浦和 歌広場
 参加メンバー:水野裕樹、鮎川直樹、坪根範武、結城王、スズキカオリ、稲葉一
 セットリスト記録:鮎川直樹
Singer Song Artist memo
1 結城王 シャボン玉 モーニング娘。
2 稲葉(一) 天体観測 BUMP OF CHIKCIN
3 坪根 小さな恋のうた モンゴル800
4 スズキ 海へと PUFFY
5 水野 ZOO ECHOES
6 鮎川 愛が呼ぶほうへ ポルノグラフィティ
7 結城王 HOWEVER GLAY
8 稲葉(一) 島人ぬ宝 BEGIN
9 坪根 ヘッドライト・テールライト 中島みゆき
10 スズキ サヨナラCOLOR SUPER BUTTER DOG
11 水野 バンザイ ウルフルズ
12 鮎川 ええねん ウルフルズ
13 結城王 スリル 布袋寅泰
14 稲葉(一) 電撃ミサイル2000 CHISATO
15 坪根 佐賀県 はなわ
16 スズキ 雨上がりの夜空に RCサクセション
17 水野 いちょう並木のセレナーデ 小沢健二
18 鮎川 冒険者たち Do As Infinity
19 結城王 「LOOSE」まるごとメドレー B'z
20 稲葉(一) 地上の星 中島みゆき
21 坪根 きよしのズンドコ節 氷川きよし
22 スズキ 服部 ユニコーン
23 水野 TRUE LOVE 藤井フミヤ
24 鮎川 SOMEDAY 佐野元春 懐メロしばりスタート
25 結城王 狙い打ち 山本リンダ
26 稲葉(一) だからその手を離して B'z
27 坪根 TOKIO 沢田研二
28 スズキ 風をあつめて はっぴいえんど
29 水野 Romanticが止まらない C-C-B
30 鮎川 愛を止めないで オフコース
31 結城王 浪花節だよ人生は 木村友衛
32 稲葉(一) 君に胸キュン YMO
33 坪根 イミテイション・ゴールド 山口百恵
34 スズキ ろくでなし 越路吹雪
35 水野 想い出がいっぱい H2O
36 鮎川 怒りの獣神 獣神ライガー 懐メロしばり終了
37 結城王 世界に一つだけの花 SMAP
38 稲葉(一) さくら(独唱) 森山直太朗
39 坪根 大きな古時計 平井賢
40 スズキ 恋とマシンガン フリッパーズ・ギター
41 水野 いつか ゆず
42 鮎川 HERO Mr.Children
43 結城王 感謝カンゲキ雨嵐
44 稲葉(一) MIDNIGHT BLUE スレイヤーズ
45 坪根 芭蕉布 沖縄県民謡
46 スズキ DIAMONDハリケーン 光GENJI
47 水野 ココロエ EAST END
48 鮎川 月のしずく RUI
49 結城王 福山雅治
50 稲葉(一) Wild Flowers RAMAR
51 坪根 おなじ星 Jungle Smile
52 スズキ 元気ですか フラワーカンパニーズ
53 鮎川 Just One Victory TM NETWORK
54 水野 Nights of The Knife TMN
55 ??? Lonely Lonely Boy Lonely Boys Lonely Boys乱入?


 2004年1月12日(月・祝)

 場所:栃木県小山市 シダックス
 参加メンバー:鮎川直樹、坪根範武、結城王、鳥有先生、五霧七夜、スペースメーカー、夕凪狼、Iさん
 セットリスト記録:坪根範武
Singer Song Artist memo
1 Iさん KA・BA・JI 跡部景吾
2 坪根 Angel Night(天使のいる場所) PSY・S
3 鳥有 スーダラ節 ハナ肇とクレージーキャッツ 夕凪到着
4 五霧 Cat's eye 杏里
5 スペース Choo Choo TRAIN EXILE
6 Iさん Perfect Game 神尾アキラ
7 夕凪 Happy Happy Greeting Kinki Kids
8 鳥有 ブルーシャトー ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
9 五霧 お家へ帰ろう 山崎まさよし
10 スペース No way to say 浜崎あゆみ
11 Iさん Reckless Fire 井出泰彰
12 坪根 車線変更25時 キンモクセイ
13 夕凪 Vanilla Gackt
14 鳥有 Mario Nette BOOWY
15 五霧 ホネホネロック ひらけ!ポンキッキ
16 スペース ゲレンデが溶けるほど愛したい 広瀬香美 鮎川到着
17 Iさん Against Wind 芥川滋郎
18 坪根 サウタージ ポルノグラフィティ
19 鮎川 Together EXILE
20 鳥有 モンキーマジック ゴダイゴ
21 夕凪 Still Love Her(失われた風景) TM NETWORK
22 五霧 まる・さんかく・しかく ひらけ!ポンキッキ
23 スペース 涙(なだ)そうそう 夏川りみ
24 Iさん CROSS WITH YOU 跡部景吾
25 坪根 My Revolution 渡辺美里
26 鮎川 チェリー スピッツ
27 鳥有 TIME ZONE 男闘呼組
28 夕凪 愛が呼ぶほうへ ポルノグラフィティ
29 五霧 SPARK THE YELLOW MONKEY
30 スペース 悲しみを優しさに little by little
31 Iさん CRAFTY 忍足
32 坪根 田園 玉置浩二 結城王登場
33 鳥有 キカイダー01
(キカイダー01)
子門真人 アニソン・特撮しばり開始
34 鮎川 RUNNING TO HORIZON
(シティハンター)
小室哲哉
35 夕凪 仮面ライダーAGITO
(仮面ライダーアギト)
石原慎一
36 五霧 Tactics
(るろうに剣心)
THE YELLOW MONKEY
37 スペース Make Your Free
(テニスの王子様)
kimeru
38 Iさん DA・DA・DA
(テニスの王子様)
向日岳人
39 結城王 超獣戦隊ライブマン
(超獣戦隊ライブマン)
嶋大輔
40 坪根 キングゲイナー・オーバー!
(オーバーマン・キングゲイナー)
福山芳樹
41 鮎川 MUSIC IS MY THING
(ヒカルの碁)
dream
42 鳥有 ペガサス幻想(ファンタジー)
(聖闘士聖矢)
MAKE-UP
43 夕凪 SuperGirl
(シティハンター)
岡村靖幸
44 五霧 そばかす
(るろうに剣心)
Judy and Mary
45 スペース ダンシング・ジャンク
(忍たま乱太郎)
SUPER MONKEY'S 4
46 Iさん 水の証
(機動戦士ガンダムSEED)
ラクス・クライン(田中理恵)
47 結城王 ルパン三世のテーマ
(ルパン三世)
ピ−ト・マック・ジュニア
48 坪根 魔女っ子メグちゃん
(魔女っ子メグちゃん)
前川陽子
49 鮎川 Get Wild
(シティハンター)
TM NETWORK アニソン・特撮しばり終了
50 鳥有 星空のディスタンス THE ALFEE
51 夕凪 YELL 〜エール〜 コブクロ
52 五霧 嘆くなり我が夜のFantasy THE YELLOW MONKEY
53 スペース 微笑みの爆弾 馬渡松子
54 Iさん Brand New Day 宍戸亮&鳳長太郎
55 結城王 Go Girl 〜恋のヴィクトリー〜 モーニング娘。
56 坪根 ヒーロー (Holding out for a hero) 麻倉未稀


(2004/01/15)


[Event Report No.9]

新春ドラマスペシャル
「EG忘年会'03〜結城王は誰が殺したか〜」

記: 坪根範武 

 烏有「脈が無い。目立った外傷は無いが、これは明らかな変死体だ」
 スペ「やだ…死んでるの…?」
 五霧「結城王さん、死なないで!」
 夕凪「…この中に犯人がいるわ…」
 水野「ガイシャに触るな。今この場でなら誰でも細工ができる」
 鮎川「早く119番、いや110番だ!」

 なぜこの様な痛ましい事件が起こってしまったのだろう。
 そして、結城王を殺害した犯人は誰か。

 私、坪根はここに至るまでの経緯を追って説明したい。


 PM 5:30@JR北浦和駅
 年末の雑踏の中、まるで小川の流れを堰きとめる落ち葉のように8名の男女が駅の改札を出たところに集まっていた。
 坪根範武。烏有先生。鮎川直樹。結城王。稲葉一。スペースメーカー。夕凪狼。五霧七夜。

 坪根「じゃー、水野さんは後から来るということで移動しますかー」
 結城「ああ、わかった。ちょっと電話するから…もしもし、先に行ってます」

 PM 5:45@居酒屋「祭り」(以降、場所は変わらず)
 店員「九名でご予約…某社さまでしょうか」
 結城「いえ、…あーっ、この名刺はそうですね。この予約です」

 店の手配をした水野は店員に名刺を渡していたため、席の予約が水野の会社の名義で取られていたのだ。だが、ここまでは特に悶着も無く席に着く。

 PM 6:00頃
 水野さん到着。席順は上座から夕凪、坪根、スペ、五霧、水野、稲葉一、鮎川、結城王、烏有…だっただろうか。席順と言いつつ、このサークルでの序列はあまり関係無いのであった。
 ここで一旦乾杯ということになり、思い思いに注文する。この時ビールを注文していたのは水野、鮎川、結城王、私である。他はソフトドリンク系がメインである。煙草を吸うのも水野だけであり、文芸のわりにやたらと健康的である。

 特にコース料理の注文は行っていなかったため、それぞれ一品料理を注文しつつ話に興じることになった。注文した内容は軟骨から揚げ、焼き鳥、刺身、コロッケ…と言ったごくシンプルな物である。この間に水野と結城王が何回かアルコール系のオーダーを出していた。内容は酎ハイ、日本酒、だったと思う。あと、当初はアルコールに口を付けていなかった五霧がカクテルを注文していたのが気になった。

 PM 9:00頃
 三人ずつに分かれてめいめい話をしていたのだが、急に結城王がデジカメを使って写真を撮り始めたので私も負けじとポラを取り出して数名を写真に撮る。現在は鑑識に出してしまっているため手許に存在しない。この時、スペースメーカーと五霧が拒否反応を示していた。水野は太ったことを気にしていた。

 その後、謎のプレゼント交換会。クリスマスも終わっているのに。私のおぼえている限りは、こうだ。
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 坪根(おもちゃ詰め合わせ)→烏有先生
 烏有(ミステリ小説)→スペースメーカー
 スペ(リサイクルボックス)→五霧七夜
 五霧(カレンダー)→坪根範武

 鮎川(図書券)→夕凪狼
 結城王(卓上ボーリングセット)→水野裕樹
 水野(お掃除セット)→鮎川直樹
 夕凪(豹柄の布地)→稲葉一
 稲葉(?)→結城王
--------------------------------------
 なぜわざわざ空白を空けて書いているか。よく見てほしい。プレゼントの交換は2グループに分かれてそれぞれ完結しているのだ。私はこの事件における最も不審な点をここであると睨んでいる。ただ、プレゼント交換はアミダクジで行われ、アミダクジは全員の手により線を書き足されているため、単独での犯行は困難である。
 なお、稲葉一の用意した景品は残念ながら覚えていないが、凶器になるようなものではなかったことを付け加えておく。また、五霧七夜がオーストラリア土産と称していかにも東南アジア製の乾燥食品を持ってきていたが、これも未開封の袋から個別包装の物を取り出していたため特定の人物を狙った犯行は不可能である。

 PM 9:30
 やおら結城王が、席替えの提案を行った。席替えは、名前(本名)の順に男女を互い違いになるよう行われた。なお、席順に対する提案も結城王が行っているため、犯人の介入は行われていないはずだ。
 席順は以下のとおり。稲葉、烏有、坪根、夕凪、五霧、結城王、水野、スペ、鮎川。
 やはり談話は上座下座と別れていた。これから暫くの間頻繁に席が入れ替わっており、細かくはトレースできないような状態になっている。ただ、結城王が頻繁に厠に向かう光景が目に付いた。

 PM10:45
 座はすっかりお開きムードになっている。結城王は一人、安らか…とは言えない表情で横たわっている。スペースメーカーと夕凪狼、烏有先生はそれぞれ終電の時間が迫っており、先に場を外す。
 残ったわれわれも、適当に算段をつけ適当にお開きに。結城王はなんとか復活を果たし、水野の家に泊めてもらうことになった。

 これが私の知る事件の顛末であり、冒頭に述べたような事件は一切発生していない。
 しかし、これだけは忘れてはならない。この文章自体が何者かの手によって改ざんされているのかも知れないのだ。

 1/10(予定)の新年カラオケ大会に続く。


(2004/01/03)


[Event Report No.8]

新年のご挨拶


 旧年中は文芸誌『evergreen』、Webサイト『evergreen online』をご愛顧くださり、誠にありがとうございました。

 本年も文芸誌『evergreen』においては冬にvol.6、夏にvol.7の発行を予定しています。
 今年もイベント等で、『evergreen』を多くの人に届けられればと考えております。

 また、Webサイト『evergreen online』においても、現コンテンツの拡充、新コンテンツの発表を計画しており、私達の活動がより分かりやすく伝えられるよう、努力してまいります。
 
 本年もぜひ、私達、Project-evergreenの活動にご期待下さい。

                           2004年元旦 Project-evergreen一同


メンバーの2004年の抱負

坪根範武  vol.6の原稿を落とさない
結城王  勝つ!
鮎川直樹  Get chance and luck
鳥有先生  ボウリングのスコアを上げる
 ハイゲーム210、アベレージ180が目標
椎葉桂一  しなない
五霧七夜  ハニーアント(蜜壷蟻)を食べる
  (参考図)
稲葉一  朝ごはんをちゃんと食べる
スズキカオリ  ひとつでも多く、知らないことを知る
水野裕樹  敵は徹底的に潰す
スペースメーカー  Why don't you do your best?
夕凪狼  楽しくマイペースで


(2004/01/01)


[Event Report No.7]

コミックマーケット64参加レポート

記: 結城王、鮎川直樹 


 前編(記.結城王)
 後編(記.鮎川直樹)


[前編] (記: 結城王)

 コミケとは、コミックマーケットの略である。日本語にすると同人誌即売会。

 その中でも、日本一大きいのが、毎年夏と冬に東京ビッグサイトで行われる通称「夏コミ」「冬コミ」である。

 今回、我々は夏コミに参加申し込みをし、無事に当選を果たした。

 これまでは、小山高専文芸部が参加している文化発表会、工陵祭の時に、文芸部と一緒にevergreenを配布していたので、今回が初めてのProject-evergreen単独での本配布イベントへの参加、と言うことになる。

 参加日前日に、トラブルは突然やってくる。

 前日に、持参物のチェックをしていた私は、あることに気づいた。

「見本誌票が無い……」

 コミケで本を頒布する場合、頒布物を見本誌として提出しなければならない。その祭、見本誌の後ろに張り付け、どの本がどのサークルの刊行物であるかわかるようにしたものがこの見本誌票である。この見本誌票がないと、見本誌を提出をすることができない。提出できないと、コミケで本が配れない。

 この見本誌票というのは、合格通知とともに送られてくるのではなく、参加申込書に付いているものであった。なので、申し込みを行った鮎川に電話をする。すると、「ここにある」との返事。

 ここでの選択肢は3つ。

1.鮎川氏が見本誌票を私まで届ける。

2.当日の朝に、現地で受け渡す。

3.見本誌票無しで会場入りし、スタッフにもらう。

集合時間等の関係で、2案がまず却下される。1案が一番安全だが、労力の関係で保留。一番楽なのは3案。念のため、参加経験のある稲葉に電話して確認したところ、「もらえるかもしれないが、絶対大丈夫とは断言できない」との返事をもらう。そのため、1案を採用することにした。

 小雨のぱらつく小山駅で鮎川と待ち合わせし、見本誌票の受け渡しを行う。

 とりあえず、これで全ての準備が整った。

そして、コミケ参加当日を迎えた。

 (以下、画像をクリックすると拡大します)



さわやか? な朝

 先発隊は私、スペースメーカー、新メンバー夕凪狼(ユウナギ ロウ)の三名。後発で鮎川、烏有先生、坪根の三名。自由参加でススキカオリ、稲葉一の二名、という構成である。夕凪の詳細については、ホームページで。

 5時31分小山発の宇都宮線に乗り、古河駅にてスペースメーカー、夕凪と合流する手筈であった。しかし、5:10分ごろ小山駅に着いてしまった。ホームでは、始発電車が発車した直後であった。

 次の電車は5時21分の発車である。私は、予定より10分早いこの電車に乗り、古河で一度降り、ホームにてスペースメーカー、夕凪の両名を待つことにした。

 電車に乗り込み、その旨をスペースメーカーにメールする。すると、「始発電車に乗ってしまった」との事。一本早い電車で乗り込むつもりが、向こうは更に早い電車で出発してしまっていたのだった。とりあえず先に行ってしまった二人には次の駅で降りてもらい、合流することにした。

 合流後、夕凪に挨拶する。彼女とは、今日が初対面なのだ。彼女がProject-evergreenに入ると知らされたのは1週間前、台風が関東を通過した日であった。彼女は、スペースメーカーに声をかけられてProject-evergreenの存在を知ったらしい。

 最初は、夕凪ではなく、イベント記録で時々名前の出るメンバー候補のSさんがコミケに参加予定であったのだが、体調不良により参加できなくなってしまったので、その代理かと思ったのだが、どうやらうちのサークルの活動に興味を持ち、小説も書いてみたい、という事らしい。更に、絵も描けるとの事。

 更に収穫だったのは、彼女がコミケ参加経験があると言うことだった。

 非常に心強い味方を得、先発隊は東京ビッグサイトへと向かった。私は当初、電車を乗り継いでビッグサイトへ向かう予定であったが、バスならビッグサイトへ直行するため、一度乗ってしまえば後は楽、との夕凪の申し出により、バスで現地へ向かうことにした。

 雨の中、バスはビッグサイトへの道をひた走る。30分ぐらいで到着する、らしい。確かに、30分ほどでビッグサイトが見えてきた。バスは更に近づく。黒山の人だかりも見えてきた。



雨のビッグサイト周辺

 正直な話、驚いた。こんな土砂降りの雨の中、行列を作っているなんて……。後発のメンバーはこの行列に並んでの入場となるのかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。いや、マジで。

 バスを降り、サークル入場口から入場する。あっけないほど楽に入場できた。ますます、後発隊に申し訳ないと思った。ごめん鮎川さん、粉骨砕身戦うから許して、と心に誓い、先発隊は自分たちのスペースへと向かった。

「西1ホール “ま”ブロック 09-b」これが我々のスペースである。そこにあったのは、長机。その上には椅子が乗っており、更にその上にチラシの山があった。それらの片付けをスペースメーカー、夕凪の両名にお願いし、私は宅急便の引取り所へと向かった。

 我々が送ったのは、全部で4箱。しかし、そこにあったのは3箱。1箱足りない。3箱おいてあったエリアを中心に広範囲に捜索範囲を広げるも、見つからず。

 仕方が無いので、業者の方に荷札を見せ、荷札の番号から照会。すると、東ホールの方の荷物受け渡し場所にある、との事。とりあえず、それをこちらに持ってきてもらうことにし、きちんと届いている3箱を持ってスペースへ戻る。

 箱を開ける。運の良いことに3号〜5号まで全部揃っていた。東ホールに行ってしまったのは5号の入った箱。5号は、入れる箱が小さかったため、2箱に分けて送ったのだ。

 昨日大騒ぎした見本誌票を本の裏に貼り、参加登録カードも出し、サークル受付を済ませる。

 引き続きテーブルの装飾と本並べを2人にお願いし、私は再度、宅急便引取り所へと向かった。

 最後の1箱は、東ホールから届いていた。それを引き取り、自分のスペースへと戻る。

 すると、飾りつけはほとんど終わっていた。更に2人は、余った色画用紙を使い、しおりを作り始めた。



特製evergreenしおり

 小山高専文芸部時代を含め、10年近く本を配ってきたが、今回のが一番綺麗に並べられている、と思った。



準備は万全!



無料配布……それは我々の最大の武器となる

 そうこうしている間に、隣のサークルさんも到着し、準備を始める。ここの3人は非常に手際が良く、人当たりも良かった。昨晩、寝床で「隣のサークルが非常に気難しい連中だったらどうしよう」などと考えていたが、それは全くの無駄に終わった。

 そして、コミケ2日目開始のアナウンスが流れ、戦いが始まった。

 始まった……はずだった。しかし、入ってくる客はまばらだった。入り口にはあんなに長い行列ができていたのに。「やはり、日本一のイベントでも、このジャンル(オリジナル小説)は厳しいのか。良かった、荷札を多めにもらってきて」などと、悲観的になっていると、突然お隣さんが大声で叫び始めた。

「これはいいのか?」と思いつつも、だんだんと我々も声を出すようになっていった。立ち上がり、本を差し出して「無料なんですけどよろしかったらどうぞ」とやる。

「本は3冊まとめて配ろう。後発隊が来る前に、半分以上は配ろう!」と3人で話し、お隣さんに負けじと大声を張り上げ、本を配る。本を持って配って歩くという、我々が文化発表会や工陵祭で使う手段はコミケでは禁止されているため、なかなか本は減らないが、それでも立ち止まって話を聞いてくれるお客さんはいる。「え、これが全部無料なの?」という反応をするお客さんも多かった。無料で配布、というのもここでは大きな武器なんだ、ということがわかった。逆に「無料だから大したこと無い」と考えたお客さんもいたかもしれないが、とにかく我々は声を出し続け、本を配り続けた。

 そして開始後2.5時間が経過するころには、お隣さんのスペースで立ち止まったお客さんはうちにも寄ってもらい、また、うちに来てくれたお客さんを隣に案内する、といった感じでお隣さんとの連携プレーも交えながら配った結果、およそ8割の本を配り終えることができた。

 ここで、早朝から頑張ってもらったスペースメーカーと夕凪に休憩してもらう事にした。

 もうすぐ後発隊が到着するはずだから、それまでの間なら1人でも何とかなるし、これだけの量なら持ち帰ることになってもそんなに苦労はしないだろうと考えたからだ。

 椅子に座り、大きくため息をつく。やっと訪れた休憩時間。しかし、1人の時間は長くは続かなかった。二人がスペースを離れて約5分後、見慣れた3人組が現れたのだ。

 偶然と言うか何と言うか……。

 こうして、私は後発隊と合流した。



 [後編](記: 鮎川直樹)

 話は少しさかのぼる。午前9時、国際展示場駅前に集合した後発隊の坪根、鳥有先生、鮎川は目の前に見える東京ビッグサイトとそこまでの道を阻むかのような人、人、人の大行列に圧倒されていた。これが日本一のコミケか。コミケに初めて参加する3人はどこが先頭なのかも分からないほど入り組んだ行列の最後尾に並んだ。天気は本降りの大雨で、真夏の強烈な日差しで熱中症を心配していた後発隊にとってはこの寒いくらいの気候は救いであったが、強い雨の中、全く動く気配の無い行列で待ち続けるには1人では辛かったと思う。後発隊3人は雑談をひたすら交わし、遠くで気楽そうに走るゆりかもめの通り過ぎた回数を数えたりしていた。10時過ぎに先発隊の結城王にメールをすると、少しずつお客さんが入り始めたとのこと。しかし、こっちは一向に動く気配は無い。とにかく何かしていないと耐えられない待ち時間であった。

 列が動いたのは11時になろうかとしているころだった。その進み具合も牛歩戦術かと思わせる歩みで、先に見えるビッグサイト内へ入るにはまだまだ時間がかかりそうであった。

 ビッグサイトへ入場したのは12時前になろうかという時刻だった。もう、3人は入場できただけでかなり満足していた。これから本を配ることを考えると、その目的に来たにもかかわらず気が少し重くなった。それほど、入場の大行列でエネルギーを使い果たしてしまっていた。

 会場内に入ると、突然、世界が変わったかのようだった。まばらではあるが、男女問わずに「それは何のキャラですか?」と問い掛けたくなるコスプレで堂々とホール内を歩く姿が見受けられた。あきらかに手作りかつ思い入れのこもった衣装を身にまとう姿に、ここではこれが普通として受け入れられていることを再確認させられた。

 Project-evergreenのブースがある西1ホールへは列は出来ていたものの、それほどの混雑は無く辿り着くことが出来た。コミケや行ったことのある人から聞いた話ではどこもまるで海流のように人の列が出来、その流れに逆らわないように進んでいくようアドバイスを受けていたのだが、西1ホールはサークル参加で商品を売ろうとする人たちが手持ちぶたさに見え、明らかに閑散としていた。その中で一際、声を張り上げている集団がいる。かなり浮いた存在だったが、努力しているなと好感を持って、そのサークルを見ると、まさかそれが隣のサークルにつられるように一緒に声を張っている結城王の姿が。うちのサークルってこんなに元気だった? スペースメーカーさんと夕凪さんはどこ? など幾つかの疑問を抱きながらここでようやく先発隊と後発隊が合流した。

先発隊の結城王に本の捌け具合を聞いてみると、8割方捌けたところだそうだ。スペースメーカーさんと夕凪さんは先にお昼休憩に入ってもらっているため不在とのこと。そう。まだ、お昼。16時までに残り2割を捌くと考えれば、すでに8割配れた実績からもかなり楽に配れるように思った。 

 とりあえず結城王にも休憩を取ってもらい、後発隊の3人で本を配ることにして、しばらくすると、うちのサークルの絵描きのスズキカオリさんがやってきた。おみやげに飴とビッグサイトの建物の形をしたおもちゃをくれた。そして、コミケ経験者でもある彼女から配り方や本のアピールの仕方など色々アドバイスをもらう。

 それから、またしばらくすると、うちのサークルのもう一人の絵描きである稲葉一さんが林檎チョコレートをおみやげに持ってきてくれた。コミケでのお土産は甘いものがいいのだろうか? それともただの偶然だったのだろうか。彼女が描いてくれたvol.5の女の子の表紙の評判は抜群だった。サークルが出来てから2年、一緒に活動していながら、諸所の事情で、坪根君と鳥有先生は稲葉さんと初対面だったので、自己紹介を兼ねた挨拶を交わす。そんな関係でもサークルが成り立つというのもインターネットをメイン媒介としたつながりらしいというか、これからはもっと顔を合わせて話をする機会を設けなくてはダメだなと思った。

 残り2割の本はなかなか捌けなかった。まず、昼を過ぎて一段落ついたかのようなまったりムードが流れ、閑散としていたブース周辺が益々寂しく、お客さんは本当にまばらだった。入場時にあれほど並んでいた人々はどこへ行ったのかと問い掛けたくなるほどだった。そこでもめげずに気さくで活力ある隣のサークルさんと一緒に声を出して呼び込みを行い続ける。彼らのバイタリティは凄かった。しかし、そんな彼らでも本を捌くにはおまけのぬいぐるみを売りにすることでようやく本が売れ、我々も最大の武器である無料を売りに本をもらってもらうという工夫が必要だった。創作系の本は同人系の本と違い、元ネタがないオリジナル作品群なため、ある意味、冒険的要素が強いジャンルなのだろう。よって、それを目当てにブースを訪れるお客さんも少なく、本をもらってもらうには相当なアピールが必要だということを痛感した。

 それでも、我々の配る様子が心配だったのか早めにお昼休みから戻ってきた結城王と4人で地道に一部ずつ数を減らし、15時にはようやく全ての本を捌くことが出来た。配布数は先発隊にははるか及ばないが、先発隊と同じ程度の時間をかけてようやく任務完了である。

 そうして、一段落付いていると、他のブースを回っていた先発隊のスペースメーカーさんと夕凪さん。フリー参加のスズキカオリさんと稲葉さんも戻ってきて、皆で無事に撤収することになった。

 こうして、初のコミケ参加はとりあえず今、出来る成果を残して終了した。あとは、本をもらったみなさんからのアクセスを期待するのみである。

 16時までまだまだがんばる隣のサークルさんに別れを告げ、15時20分にビッグサイトを撤収。帰りは優雅にレインボーブリッジの下をくぐる水上バスで日の出桟橋へ向かい、そこから徒歩で浜松町駅に到着すると、ここでとりあえず解散となった。その後は都合の悪かった稲葉さん、スペースメーカーさん、夕凪さんを除いたメンバーで打ち上げを上野の居酒屋で行った。

 一仕事の後の一杯は格別に旨い!

 次回のコミケ参加はまだ未定だが、大きなイベントに参加したいい経験が積め、なかなか顔の合わすことのできないメンバー同士の交流も深まり、またやりたいと純粋に思った。

 次回のコミケ参加時にはまた告知しますので、ぜひこの文章を読んでいただいた皆さんには次のコミケでお会いできればいいなと思います。


(2003/10/14)


[Event Report No.6]

2003年度文化発表会参加の記録in航空高専

記: 結城王 

 文化発表会。略して文発。それは、毎年八月に行われている。関東甲信越にある高専の文化部が集まって、自分たちの活動の成果を発表する場である。

 その中には当然、小山高専文芸部も含まれている。我々Project-evergreenは、そのつてを頼り、毎年、彼らの会報「旬」と一緒にevergreenを配布している。

 そして今年は、航空高専にて文発が開催されたのだが……。


 2003年8月9日。その日は朝から荒れ模様の天気でした。

 だって台風だし。

 風とか雨とか強くなってるし。


 私は、鮎川と共に航空高専を目指していました。

 だってevergreen配るイベントだし。

 もう赤羽に集合しちゃったし。


 今年は金曜土曜が文化発表会の開催日なので、土曜日のみの参加となりました。

 だって社会人だし。

 連休前だから有給も使いづらいし。


 途中で入ってきた「文発中止かも!?」というメールは気にしない事にしました。

 だって都内に入っちゃったし。

 なんとかなるかな、と思ったし。 


 高専生には常識が無いから、このまま開催するだろうと、と強く信じていました。

 だって高専生だし。

 って、答えになってないし。


 その後、「中止決定」というメールが来ましたが、これも無視しました。

 だってもう南千住駅だし。

 タクシーも拾っちゃったし。


 今回の文発中止という判断、仕方ないと思いました。

 だってこの台風本物だし。

 遠くから来てる学生もいるし。

 (以下、画像をクリックすると、拡大します)



風が強くて雨、横に降ってます。が、良く見えませんね。


 でも、なんか燃え上がる前に燃え尽きた感じでした。

 だって一冊も配ってないし。

 到着してすぐ片付けしたし。



もう、何も残ってません……。


 前日も客少なくて、あんまり配れなかったみたいでした。

 だって平日だし。

 それでも配ってくれた小山高専文芸部の戦士たちに感謝。



みんな、ありがとう!


 収穫らしいといえば、うちのメンバーの稲葉さんと鮎川が対面できた事です。

 だって稲葉さんの顔を知ってるのは私だけだし。

 なのに鮎川はビッシビシ原稿取り立ててるし。



画像加工の手間を省いてくれた心優しき稲葉さん。


 お昼前に、全員撤収しました。

 だって完全撤収指令が出たし。

 もうすでに他の高専は撤収してるし。



一応。



手前の木が、すんごい事になってますね。


 と、いうわけで、あっという間に今年の文化発表会は終わったのでした。

 来年の文発は、こうならないことを祈ります。



買ってから一時間も使わないで、こうなってしまいました。合掌。



(2003/09/23)


[Event Report No.5]

さいたま新都心フリマレポート

記: 坪根範武 

 まさに”ついてる”としか思えない、梅雨の合間の好天。これはいい商売ができそうだ、と思った矢先…

 坪根、大遅刻!

 商売道具を一切合切持ってくる予定の坪根が、集合時刻に現れない。いつまでたっても現れない。やっと現れたのはフリーマーケットが開場してから10分を過ぎた頃。みなさん、ゴメンナサイ!



並べられた商品(画像をクリックすると拡大します)

 というワケでさいたま新都心けやき広場に無事開店できたのは10時半頃。しかも、私を含むEG一同、このようなフリマでの経験が無いため、どうしても準備不足の感が否めず。ようやく開店して商品をならべると一斉に群がるお客様に対応しきれず。「これいくらですかね?」「千円…あ、でもちょっと壊れているから五百円でいいです」自分で値切ってどうするよ!(結城王独特のセールストークだったのかも) お客さん、買うならここですよー。

 さて、肝心の商品ですが各自家庭の不要品ということで、本、CD、ゲーム、衣服、あとはCDプレイヤーやらヌイグルミといった物を取り揃えました。お買い上げのお客様にはもれなくスズキカオリ先生画の特製しおりをプレゼントです。あ、あと一番の目的はevergreenの配布ですね。こちらも足を止めて頂いたお客さんに配っていたわけですが、物珍しいらしく、なかなか好感触でした。

 だいたい午後にもなると目玉商品も捌けてしまい、広場自体も”まったり”とした空気で在庫処分という感じののんびりとした商売になってきました。日差しもそれほど暑くなく、足を止めてくれたお客さんと世間話なんかもしながら過ごす週末…といったところでしょうか。ほかの店舗が片づけを終えるくらいにProject-evergreenも撤収しました。

 売り上げはまあ、経費などを差し引いてちょっとだけ儲かった…という位でしたが、自宅の掃除にもなり、evergreenの宣伝にもなったしで初めてのフリーマーケット参戦は成功裡に終えることができました。

 最後に…今回参加してくれた、水野氏、鮎川氏、結城王、烏有先生、お疲れさまでした。また、Project-evergreenからお買いあげ頂いた皆様、ありがとうございます。次の機会がありましたらまたいらっしゃってください。



 フリマに参加したメンバー。左から、鳥有先生、水野裕樹、結城王、鮎川直樹。なお、この画像の撮影は坪根範武である(画像をクリックすると拡大します)。


(2003/09/18)


[Event Report No.4]

遠出の記録

記:鳥有先生

 プロローグ
 1.旅立つ莫迦者ども
 2.東北自動車道を北上
 3.仙台市の田舎者
 4.国道六号の悪夢
 5.いわき市の救済
 6.そしてドラマは完結へ
 エピローグ

 ●プロローグ

 ことの始まりは学生時代からの友人KYからの電話である。

 埼玉県は庄和町という、江戸川を挟んですぐ隣が千葉県だったりする関東平野のど真ん中とも言うべき場所に住んでいる彼から、電話がかかってきたのは八月は十五日の夜九時過ぎのことだった。

「よお、おつかれさま」

 世間一般の会社が盆休みに入っている中、彼が日曜日までも返上して働き続けていたことを知っていた私は、自然とそんな言葉を掛けた。

「おつかれ。……明日、ヒマ?」

 どうやら今頃になってやっと休みに入れたらしい彼は、ただ一つの要求事項の確認のみを求めてきた。

「ああ、ヒマだけど」

「よし、北行くぞ!」

 後から聞いた話では、彼は予定通りに盆休みに入れなかったために、懸案していた喜多方ラーメン食い倒れ旅行をふいにしたらしかった。その怨念のこもったような言葉に、私はただ頷くしかない。

「じゃ、時間決まったら連絡するから」

 誰かしらの道連れに声を掛けることも含めて、その夜の電話は終わった。


 1.旅立つ莫迦者ども

 翌朝、八月十六日午前九時頃。

「小山駅[i]、十一時集合ということで」

 とりあえず行き先はまだ決めていないようで、とりあえず集まってからと迎えの場所を指定してきた。彼は自動車運転免許を持っていないのである。

 私が車を出すのは既に決定事項になっているので、小山駅へ向かうことにする。私達の通っていた学校が栃木県の小山市だったので、卒業してからも、何かしらの集まりの時は小山駅に集まるのが定番になっていたためだ。KYも私も電車で通っていたわけだが、随分と遠い場所から通っていたものであると今更ながらに思う。

 小山駅でKYを拾ってから、道連れにHKと落ち合う。HKも学生時代からの友人であり、現在は大学の研究室にいる。将来有望な人材である。彼が企業入りして出世することを願って、私とKYは常々投資を行っている(飲み会やら何だで支払いをもっているだけだが)。

 さて、「北へ向かう」ことしか頭にない我々は、国道は新四号[ii]に車を走らせた。

「で、どこ行くんだ?」

 KYの北のイメージがどこまであるのかが不明だったので、とりあえず国道にはのったものの、はっきりとした北の目的地へ向かうのならば、国道五十号[iii]にのって、佐野・藤岡インターから東北自動車道[iv]にのるべきなのである。

 この時、KYのイメージは、目的地よりも飯のタネの方に向けられていた。

「宇都宮で餃子を食おう[v]

 時間が昼飯時でもあったので、新四号にのったまま宇都宮に向かう。

 私の案内でまず行った餃子専門店「正嗣」は客が満杯で、車を停めるすきもなかったので、中華料理屋「煌[vi]」で、昼食をとることにする。KYはチャーシュー麺、HKは味噌チャーシュー麺に、それぞれ餃子を頼む。私は、チャーハン大盛りと焼き肉を頼んだ。

 ここで安易にラーメンを選んだことが、後々我々の行動を大きく左右することになる。


[i] 栃木県小山市にあるJR東北本線の駅、どんな快速電車もこの駅からは各駅停車になる。東北新幹線の停車駅であったり、ホリデーパスの北限であったりもする。

[ii] 国道四号は、東京から青森を結ぶ、日本で一番長い幹線道路。新四号とは、旧四号が生活道路としての混雑にまみれ、幹線道路としての機能を満足しなくなったために造られた道路で、埼玉県越谷辺りから分岐して、栃木県高根沢町辺りで合流する。バイパスというにはあまりにも長いので、新四号なのである。

[iii] 茨城県水戸から、群馬県前橋を結ぶ幹線道路。今回のることはないと思っていたが、思いも寄らぬ形で再会する。

[iv] 有料高速道路。その働きは国道四号と同じ。金で時間を買うならば高速、道端を食うならば国道。

[v] 栃木県の県庁所在地。北関東最大都市として誇れることといえば、餃子食消費量が日本一ということぐらい。KYはそれを念頭に言い出したわけだが、地元の私からすれば、それは餃子がうまいという意味ではなく、日本で一番餃子を貪っているだけのことである。

[vi] 栃木県宇都宮市は栃木街道沿い、滝谷町交差点付近にある。初めて来店した際にクラブネッツのポイントキャッシュバックで五千円ふんだくって以来、週に一度はここで食べるようになった。



 2.東北自動車道を北上

 昼食を済ませ、鹿沼インターにほど近いところまできていた我々は、とりあえず、東北自動車道にのって北を目指すことにした。

 しかし、高速にのってまでも、KYの目的地のイメージは定まらない。彼の家が埼玉だということからすれば、宇都宮にきた時点で十分に北に来ているわけなのだが、そんなことは口にしてはいけないのである。

「仙台、行くか」

 冗談紛れに言ったこの言葉、高速にのったのが正午を過ぎて三十分ほど経過した頃だったから、遅すぎる決断ではある。仙台まで何時間かかると思ってるんだ。

「よし、仙台行って萩の月[vii]を買うぞ!」

 福島県喜多方を挫折した彼は、より遠い場所へ行くことで復讐を果たそうとしているかのようだった。

「三毳の月[viii]でいいじゃん……」

 HKの冷静な助言も彼には通じない。

 かくして、無意味に長い道のりの中、我々は馬鹿っ話[ix]に興じながら仙台へとぶっ飛ばしたのである。

 栃木県をあっさりと脱して福島県を驀進……BGMは筆者秘蔵のアニメソング大全集である。

 途中、安達太良サービスエリアで休憩。ここで、高速自動車道と主要幹線道路がピックアップされた地図を手に入れる。これまで、地図も無しに向かおうとしていた無謀さを、笑ってほしい。ただし、福島県が中心の地図なので、宮城県仙台市は北端の方に描いてあるぐらいだった。

「トイレ休憩[x]完了!」

 意気揚々と飛び出した我々を、二、三度強い雨が襲ってくる。以前HKが体験した、「前の車の後方ランプのみが頼り」という状況にはならなかったものの、これからの天候を憂えて空を見る。

 反対車線が混雑しているのを横目に、すいすいと進む。帰りはこの混雑に巻き込まれそうだなと、この時点で既に帰りは高速にのりたくない気分が溢れている。

 何だかんだで宮城県に突入。標識に蔵王[xi]の文字を見かけて、

「ほう、あれが噂に聞いた蔵王……よし、行くか!」

「行って何すんだよ」

 あっさりと却下して、いよいよ仙台市へと入る頃には午後四時を回っていた。


[vii] 宮城名菓。全国あまたに散らばる「〜の月」の一つ。KYはこれを会社の連中に振る舞って、せめて短い休暇を満喫したことを証明したいらしい。

[viii] 栃木名菓。みかものつきと読む。全国あまたに散らばる「〜の月」の一つ。HK曰く、名前が違っても中身は同じというのは暗黙の了解らしい。

[ix] 話題の中心は、学生時代の友人であるTTのこと。天然ボケの神に愛されている彼は、様々な伝説を残して現在は埼玉で社会人となっているが、かつての伝説ネタで盛り上がった次第。ここでは本筋とは関係ないので割愛。

[x] 長距離ドライブにおいて、怠ってはいけないこと。

[xi] スキー場くらいしか知らないので、夏に行っても意味がない、と。



 3.仙台市の田舎者

 仙台の右も左も分からない連中が、仙台宮城インターにて高速を降りて[xii]数分。

 標識には、県庁、市役所の文字が。

「よーし、とりあえず県庁見るぞ」

 道の流れに任せて、不確かな目的地を目指す。そんなもん見ても面白くも何ともないだろうに……かといって観光名所を回ろうとは決して考えない我々である。

「おー見ろ!ガソリンがレギュラー九十五円!都会だー!」

 そんなこんなで仙台駅近くを通りがかる頃には、県庁のことなどどうでもいいことで、はるばる仙台まできてすることもない我々の目的は、土産を買って帰ることだけだった。

 とはいえ、あからさまに土産屋なんぞがあるわけでもない、駐車スペースもない、無駄に車を走らせている内に国道四号にのっていることに気付く。

「……帰るか」

 いかん。これでは完全な敗北に他ならない。ただでさえ、仙台駅周辺の都会ぶりに打ちのめされているというのに収穫もないままではダメすぎる。

 そんな我々の前に「南仙台駅」の標識が。

「土産物扱ってないかな?」

 仙台駅に近づけないのならせめて、周辺の駅にそれを期待する我々の考えはあまりにも浅かったと言わざるを得ない。仙台駅は非常に立派な作りで大きい。しかしそれに南という一文字が付くだけでこの零落ぶりはなんだろう。たとえるならば、「宇都宮駅[xiii]」と「南宇都宮駅[xiv]」ほどにスケールが違う。「南仙台駅」の方が売店があるだけスケールが大きいが、土産物は扱ってなかった。

「こうなったら意地[xv]でも土産を買って帰るぞ!」

 改めて仙台駅周辺に向けて車を走らせて、屋外有料パーキングに車を停めたのは午後5時を過ぎた頃だった。ただでさえ交通量が多く、歩道側の斜線は路上駐車が妨げとなり迂闊に走ると車線変更もままならない状態である。

「目隠しされて拉致されて、ふとここに放り出されたら東京と勘違いするよな」

 物騒なことを平然と言いながら、互いに納得してしまう我々は、人混みになれていない田舎者であろうか。とにもかくにも駅の方へと歩いて数分、駅舎の方に入ってまた数分した頃には、我々の手には牛タン[xvi]及び萩の月がぶら下がっていたのだった。

 土産物を手にして、仙台駅周辺をうろつく。実際はどこに車を停めたかが分からなくなってさまよっていただけだが、多少なりとも周辺の地理に明るくなったような気がする。しないでもない。錯覚。

 さて、時間を次々と浪費して再び国道4号にのった時には午後6時半。

 東北自動車道にのって帰ろうなどとは誰も言い出さないまま、南へ車を走らせているとBOOK・OFF[xvii]を発見。わざわざ右折して道を変えてまで立ち寄って、文庫本を購入。筆者仙台くんだりまで来ての牛タン以外の目標達成に感激しつつレシート[xviii]を受け取る。うむ。


[xii] 鹿沼インターからの料金は5400円。

[xiii] 栃木県宇都宮市にあるJR東北本線の駅。豆知識人には駅弁発祥の駅として有名。新幹線も停まる。JR日光線なんて物も出ている。

[xiv] 栃木県宇都宮市にある東武宇都宮線の駅。駅構内に歩行者踏切がある危ない駅。

[xv] ちっぽけなプライド、というよりは勢いに任せたノリに近い。この先何度もこれによって道を狂わされることになる。

[xvi] その普及経緯は知らないが、仙台といえば真っ先に思い浮かべるのはやはり牛タンであろう。宇都宮の餃子と違って、食消費量はもとよりその味も保証された有名ぶりである。

[xvii] 全国展開している古本取り扱いチェーン店。「21世紀のコミック作家の著作権を考える会」にもっとも敵視されているのではなかろうか。旧母体はヌマニウ電器。

[xviii] 物を買った際についてくる領収書。日本の場合、改めてこれを領収書という紙に貼り付けて、名前を書いた上に判子まで押さないと意味を成さない。BOOK・OFFのレシートは筆者の趣味で収集しているもの。実はこの後、名取店にも遭遇。レシートはしっかりGETした。



 4.国道六号の悪夢

 名取川にかかる名取橋を越えて宮城県名取市に入る。仙台はでかかったが、こちらはそうでもあるまいと鷹をくくっている我々の目に入る「コメリ[xix]」の看板。

 そーれ見ろ、やっぱりそうだ。ん、ちょっと待て、何か違う。コメリの後に何か付いている。あれは、あの文字は、POWER?

「コメリPOWER!」(全員)

 何ということだ、コメリPOWER。そうか、成る程、コメリではない。コメリであったなら我々もほっと胸を撫で下ろしたであろうに、コメリPOWER。甘く見すぎていた宮城県。仙台市が都会なら、名取市も都会だ。まいった、これにはまいった。

「栃木にはねーよ……、コメリPOWER」

「埼玉にもねーよ……」

 そうこういってる内にガソリンが底をついている。最寄りのガソリンスタンドでガソリンを給油。気を取り直して、我々は宮城県岩沼市で国道六号[xx]に乗り換えることに決めた。

「どっかで寿司食おうぜ」

 海側を走ってるからって、そのまま海の幸でもないだろーに。大体時間が時間だ(既に午後八時を過ぎている)。寿司屋は比較的早く閉まるのだぞ? 無茶とか無謀とかいうよりも、バカ?

 何れにせよ昼食をとってから八時間はゆうに過ぎている我々の胃袋は、何かしらの食物(出来れば美味)を要求しているのは確かだったので、どこか最寄りの店を見つけ次第寄ることにする。

 しかし。

「店、ないね」

「灯りもない、ね。先真っ暗なんだけど」

「辺りも真っ暗だぞ」

 岩沼市を過ぎ、亘理町に入った頃から雰囲気がおかしくなってきた。数分前までだったら当たり前だったはずの店の灯りはなく、あるのは街灯の道標と対向車のライト、前の車の後方ランプだけ。

 このままではいかんと標識に誘われるまま亘理町市街地へ。

「何でこんなに暗いんだ?」

 賑わいのかけらもない暗い路地をうろうろと走り回って暫くすると、ふってわいたような夏祭りの混雑にぶち当たった。

「そーか、夏祭りか!みんな出払ってるから店やってねーんだ!」

 埒があかないので、国道六号へと舞い戻る。合流地点より北側の道が妙に明るいような気がする。

「真っ直ぐ走ってりゃ、店あったんじゃねえ?」

 かといって今更北へなぞ戻れるか、と言わんばかりに南へ向けてひた走る。宿泊するという選択肢も存在しないのである。

 気が付けば、福島県新地町に入っていた。

「福島県突入!」

 テンションばかりが高い。

 我々の視界には、一台のライダー[xxi]の姿があった。千葉ナンバーだ。彼もまた、この国道六号をひた走って千葉へ帰る目論見であろうか。チラチラと他の車に紛れては姿を見せる彼に、すっかり仲間意識を見出している我々は、彼を「千葉くん」と呼ぶことに決めた。

 それにしても何もない。時間だけがただ過ぎていく中で、我々の視界をよぎるのは、客が一人でも入っていればましな場末のラーメン屋ばかり。

「ラーメンは昼食ったからな……」

 最寄りの店に即入ろうと決めておきながら、選り好みしている辺りが余裕なのか、状況を分かっていないのか難しいところであるが、それだけの理由のために、それから二時間以上、福島県いわき市へ入るまで、ラーメン屋を見かけてはがっかりする状況が続くのである。

 ついでにいえば、パチンコ屋が多かった。ここいら辺の人たちの娯楽はパチンコしかないのか? などと失礼なことを話のタネに間をつなぐ。

「はいー、相馬市突入ー」

「はいー、嘉島町突入ー」

「はいー、小高町ー」

 こんな調子で、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、広野町と走っていった。

 そして、いわき市に突入したことで、我々の旅は急展開を迎える。


[xix] 農畜産関係の雑貨を取り扱っている、ホームセンターという程にはあか抜けていないチェーン店。結城王氏曰く、「田舎の象徴」。

[xx] 宮城、福島、茨城の太平洋海岸近くを走り、水戸から内陸へ向けて千葉県から都心へとつながる幹線道路。明らかに栃木県へ帰るコースではない。

[xxi] 自動二輪車にまたがる旅人。情熱を傾けている人はバイカーと呼ぶ。



 5.いわき市の救済

「あー! 吉野屋[xxii]だ! 吉野屋発見!」

 HK、筆者、驚喜。時計に目をやれば、午後十時を過ぎている。レストランなら午前二時までやっているのだろうが、それに遭遇する機会に恵まれない以上はここを逃したら食いっぱぐれるおそれがある。

 たかが吉野屋でここまで喜べる自分が情けない。

 だが、しかし。

「それは最後の手段だ……」

 YKの呟きに、凍り付く車内。

「さんざん肩すかし食らって牛丼だと? ふざけるな!」

 失念してしまっていた。ただでさえ残業の多い彼にとって、吉野屋の牛丼は週に何度もお目にかかるメニューの一つに過ぎないのだ。

「大丈夫! ここはいわき、今度こそ市街地に行けばレストランぐらいあるさ!」

 そりゃあ、吉野屋は24時間営業、ここで逃したところで、いつでも開いている以上はどうにでもなるが……。

「それに、ここで牛丼食ってから、南に進んでレストランがあった日にゃ、負けだぞ! ああ、あの時もう少しだけがマンしていれば……、なんてことになってみろ! 悔やんでも悔やみきれんぞ!」

 それは言えている……かも。のか? そうこういってる内に吉野屋の灯りは遙か後方の点へとなりはてる。残された道は他になかった。

 市街地へ抜けるらしいバイパスへと入る。ここで、「千葉くん」とお別れ。

「さらばだ、千葉くん。頑張って千葉へ帰れよ」

 意志疎通の全くない相手に妙な感傷を抱きながら、どうやら市街地らしい道へと車は進んだ。そこかしこに店の灯りらしき光が増えていく。こうなったら、何が何でもレストランに入ってやる、と最初の寿司ネタは何処へやらといわんばかりに食欲が湧いている。

 そんな我々の視界に、輝く「M’sdinning[xxiii]」の看板。

「おー!あったー!」(全員)

 あまりの嬉しさに、手前の何の関係もない駐車場に車を入れてしまう。慌てて移動。

「落ち着け、落ち着け、ここまでくりゃ店は逃げねーぞ?」

 横目で営業時間も確認。午前二時までやっている(現時刻午後十一時)。

 そういうわけで、実に十一時間ぶりに料理と呼べる食物を摂取。ウエイトレスさんがマニュアル通りに薦めていったステーキを三人とも頼む。

「おすすめというくらいなんだから、材料もそれなりに仕込んでるだろう。俺らみたいな一見さんが消費してやらにゃあ余っちまうぞ?」

 などと、義理堅いんだか何だか分からない風を吹かす。空腹にはやはり肉だ。牛肉。アメリカ産牛肉だから安全とメニューに書いてあった。それがどう安全なんだ? などとくだらない会話をする余裕が戻ってきた。やはり人間、物を食わねば生きていけない。機嫌の悪い人はお腹が空いているに違いない、今度見かけたら飯でもおごってやろう。

 KYがせっかくだからと、メニュー内にあった「宮 地ビール」を注文する。てっきり福島のどこかの地ビールと思ったのだが、出てきたのは「赤城地ビール」だった。

「赤城? ってことは、群馬県……」

 生産地は紛れもなく群馬県[xxiv]だった。

「何で?」

 製造者が「宮 地ビール製造」になっている。なるほど、地ビールか。しかしなぜ、福島県はいわき市でこれを飲む羽目に? と言わんばかりにKYはあっさりとそれを飲み干したのだった。

「普通に生中[xxv]にしときゃよかった」

 物珍しさに迂闊な行動をとると、惨憺たる結果と後悔しか残らないことを、彼は証明してくれたのだった。 

 さて、デザ−トも欠かさずに頼んだ今回の食費は、当然ながらKYが全て支払った。筆者は交通費を全額負担しており、HKは一応学生という立場上、支払いを期待してはいけないというのが我々の暗黙の了解となっている。

 KYはただでさえ仕事尽くめで金を使うヒマがないらしい。趣味に浪費しようにも、車やバイクは免許を持ってない時点で却下であり、他に使う当てもない。目的も無しに金をためてもむなしいだけだぞ−と、仕事を辞めたがっている[xxvi]KYを労う。

「よし、出発!」

 食うだけ食って、あとはもう道に任せて走るだけと出てみれば、あるわあるわ、光り輝くレストランの看板。吉野屋に入らないで本当に良かったと、優越感に浸る。

 こうして我々が再び国道六号に戻ったときには、日付が変わってしまっていた。


[xxii] 全国展開している牛丼屋チェーン店。24時間営業。夜食の友。

[xxiii] ステーキ宮系列のオールディーズな雰囲気を狙ったレストラン。今回が初めての利用なのであまり詳しいことは知らない。

[xxiv] 現在位置(福島県いわき市)からゆうに二百キロは離れている県。草津温泉が有名。

[xxv] 生ビールの中ジョッキのこと。生のチューハイではない。

[xxvi] 通常勤務時間八時間に加えて、平均残業八時間(手当無し)、加えて無償休日出勤が当たり前となれば辞めたくもなるでしょう。既に辞めた同僚と再会した日にゃ、「まだ辞めてないの?」と驚かれたらしい。そんな彼は現在同期でも一番の出世頭として、下に日系アルバイトさんや高卒の極めて頭の悪い部下達を従えて頑張っている。合掌。



 6.そしてドラマは完結へ

 やはり、飯を食ったことで余裕があると違うのか、周囲の景色が真っ暗で、片側には山の稜線がうっすらと、もう片側は本当に何もない、昼だったら水平線でも見えたのではないかという道であっても、気にすることはない。

 心なしか潮のかおりがするような……、全くもって気のせいであろうが。

 北茨城市に突入して、茨城県に入った頃にはもう行くところまで行くしかないと分かり切っているためか、水戸[xxvii]までの距離が着々と短くなっていることに焦ることはなかった。

「ずーっと、後ろについてきてんの同じトラックだね」

 我々が国道六号に戻った際に、丁度後ろになったトラックのことである。いわゆる長距離運送の類であろう。HKがチラッと見たナンバーは習志野であった。

「まあ、この調子だと、水戸までは同じ道のりになんじゃねーの?」

「おお、同志よ!」

 また訳の分からない親近感によって、そのトラックは「習志野さん」と呼ぶことになった。やはり、旅の道連れは多い方が楽しい。

 常磐線沿いをひたすら走っているので「〜駅」「〜駅」という表示が次々と視界に入っては消えていく。途中下車の旅をするにはあまりにも周辺に何もないと思うのだが、それは真夜中にこんな処を走っている我々の視点に問題があるのだろう。

 そうこうしている内に茨城県日立市に突入。KYは日立という名前にいやな思い出がある[xxviii]ので、出来るだけそれに触れないように話題を先にある東海村へと向ける。

 原発。無知蒙昧な我々でも、その二文字が真っ先に浮かんだ。

「生憎とガイガーカウンター[xxix]は搭載してないんだよなあ」

「では、体で実感!」

 茨城県東海村へ入る。標識に原研の文字があるだけで騒ぐ。

「おー! 原研! さすが原子力!」

 原子力研究所だから原研、光子力研究所なら光研、とすると、ゲッター線研究所はゲッ研? などとふざけた話題で盛り上がっている内に通り過ぎて、いつのまにか茨城県はひたちなか市に。

 もう水戸市は目と鼻の先と言うところまでやってきた。時刻は午前一時を過ぎた辺り。

 いよいよ正念場というところにかかって、HKが前の方を走る一人のライダーを見つける。

「おい、あれ千葉くんだよ!」

 学生時代から抜群の記憶力を誇る彼は、間違いないと彼を指差した。暗がりの中のうろ覚えでは不確かだったが、確かに千葉ナンバーだった。

 我々がいわき市で飯を食ってる内に、とっとと行ってしまったものと思っていたが、彼もどこかしらで休憩をとっていたのだろう。運命的な再会に喜ぶ我々を後目に、千葉くんは淡々と走り続けているのだった。

 そんなこんなで水戸市に突入。標識にも国道五十号の文字が見えて、いやがおうにも盛り上がる我々。

「おお、オールキャスト!」

「まるで最終回[xxx]みたいだ!」

 今まで一体どんなドラマがあったというんだ。おそらく、「千葉くん」も「習志野さん」もあずかり知らぬところで、勝手に盛り上がっている我々は勝手に彼らを出演者扱いにしている。

 そして、国道六号と国道五十号の交差……。

 我々は国道五十号を西へ。「千葉くん」と「習志野さん」はそのまま国道六号を南へと、それぞれの道へ別れていったのであった。

 (完)


[xxvii] 茨城県県庁所在地にしてやはり大都市。国道六号はここで国道五十号と交差するので、乗り換えて栃木に向かおうというわけである。何とも遠回りな……。

[xxviii] 日立系列の会社での就職試験大遅刻事件。当然不採用と相成った。

[xxix] 放射線計測装置。不謹慎な話題ではある。

[xxx] 最終回には、今まで登場したキャラが総出演する大団円が望ましい。



 ●エピローグ

 実の所、国道五十号にのるまでにテンションを上げすぎたために、のってしまってからはもうただひたすらに家路に走るばかりの、盛り上がりのない走行となってしまった。

 午前二時過ぎには、栃木県小山市へと到着。HKを自宅前に降ろして、新四号にのる。

 KYを埼玉県は庄和町に送らなければならないからだ。

 気力も体力も使い果たした我々の話題は、今回の旅の反省会のようなものだった。

「……やっぱり、仙台で一泊すべきだったんだよ」

「そだな、宿決めてから、そこ拠点にしてうろちょろすればもっとゆっくり出来たもんなあ」

「今度はゆっくりしてぇな」

「ああ。俺は車出すのはもうごめんだ」

「今度まとめて休めんのは年末年始か。……どうする?」

「電車で熱海」

「熱海ならパックで旅行組めるしな」

「熱海でゆっくり温泉につかってさ、休もうぜ」

「どうせ、三が日くらいしか休めねーしな」

「そ。旅行で疲れて帰ってすぐに仕事じゃ、体保たないし」

「じゃ、今度はゆっくり、熱海にでも行きましょう!」

 そんな話をして、埼玉県庄和町に着いたのが午前三時過ぎ。KYを自宅近くのコンビニに降ろして、今度こそ自分の家路についた。

 眠気との戦いをしつつ、栃木県宇都宮市に帰り着いたのが午前四時半を過ぎた頃。東の空がうっすらと白んでいた。ああ、俺の旅も終わった……。

 累計走行距離八百キロ。一抹の終わり。目出度し、目出度し。


(2003/03/02)


[Event Report No.3]

五霧七夜激励会レポート

記: 結城王 

 第一章 「驚天動地」
 第二章 「仕切直し」
 第三章 「初詣!」
 第四章 「次なる目的地」
 第五章 「激励会」

 ●第一章「驚天動地」

 その日、奇跡が起こった。

 今回の集まりの幹事である結城王は、度重なる鮎川の遅刻に対する策を講じていた。それは、「鮎川にだけ集合時間を早く連絡する」というものであった。これまで、再三の諫言に耳を貸すことなく遅刻してきた強者・鮎川に勝つには、もはや実力行使しか手段は残されてはいなかったのだ。

 しかし、15分程度の時間差では、鮎川に勝つことは出来ない。

 そこで、集合時間2時間前の午前11時に集合をかけたのだ。さらに、一緒に昼飯を食べるという大義名分を掲げて直接出向き、彼の身柄を確保することにした。

 これなら、彼の遅刻の被害を被るのは私一人。ああ、何という美しい自己犠牲の精神なのだろうか。

 しかし……何と彼はその2時間早い集合時間の、更に10分前に到着したのだ。

「ありえねー」

 そんな言葉が口からこぼれる。

 何かの間違いだ。きっと寝ぼけていて小山と古河を間違えたんだ、きっとそうだ。

 ともかく、急いで小山駅に向かう。

 11時丁度に私は小山駅に到着し、そして線路沿いにクルマを止める。

 すると、そこには鮎川がいた。

 私のクルマに乗り込むと、彼はこういった。

「今年の鮎川は一皮むけた」

 これは想像の域を出ないが、鮎川が集合時間よりも早くに小山駅のホームに降り立った時、その場にいる全ての人間が彼の方を見、驚嘆の声を発していたに違いない。あまりの事の重大さに泣き出してしまった子供や、腰を抜かしてしまった老人なども出て、ホームは大混乱に陥っていた事であろう。何と罪深い男なのだろうか、鮎川は。

 その後、昼食を取り、本来の集合時刻である13時に小山駅へと向かう。集まった他のメンバーは、それぞれ、自分の時計と鮎川の顔を交互に見比べる。

 しかし、何度見ても時計は13時。そこにいる長身の男は、紛れもない鮎川本人であった。


 ●第二章「仕切直し」

 このたび、我々Project-evergreenのメンバーである五霧七夜が、英語の勉強のため、オーストラリアへ行くこととなった。いわゆる語学留学というやつである。

 そのため、今回激励会を開き、彼女の出発を祝おうということになった。

 ちなみに、正月には初詣OFF会を開催することも計画されていたが、人数が集まらなかった事もあり、今回の激励会と一緒にしてしまおう、という事になった。っていうか、そうした。

 また、五霧七夜はオーストラリアに旅立つが、決してうちのサークルを脱退するというわけではないので「送別会」ではなく「激励会」と呼ぶことにした。

 今回の集まりの参加メンバーは、幹事・結城王、主賓・五霧七夜、奇跡の男・鮎川直樹、孤高のライダー・坪根範武、激痩せ・烏有先生、期待の新人・スペースメーカー、期待の新読者・Sさん、激太り・真月瞑頭、母親・木口教子の9名。ちなみに真月、木口夫妻は、初詣には参加せず、激励会のみの参加となる。


 ●第三章「初詣!」

 まずは初詣である。我々的には「一月中なら、まあ初詣って事でなんとかなるだろう」という甘い認識の元に、出雲大社の常陸分社へと向かった。

 最初は電車で行こうかとも思ったのだが、あいにくと天気は曇り。気温も低く、雨の心配もあったので、車で移動することになった。

 車で来たのは私、五霧七夜、烏有先生の三人。無理に押し込めても窮屈なだけなので、その三台体制のままで行くこととした。

 私の車にはSさん、五霧七夜の車には坪根範武、烏有先生の車には鮎川とスペースメーカーが乗り込み、意気揚々と出発した。

 先頭は、目的地を決めた張本人であり、車にカーナビの着いている私。まあ、目的地は国道50号線沿いにあり、間違っても道に迷う心配は無いのだが。

 着いた。歩いた。祈った。終わり。

 ……いや、ホントに何もなかったんですわ、ここ。

写真参照してください(画像をクリックすると拡大します)。

 

 出雲大社を駐車場より撮影。


 

 ちょっと坂を登った所から。
 写真中央、平地の真ん中の道路が国道50号です。


 

 お参り中。おや、中央に変な人がいますね。


 ●第四章「次なる目的地」

 初詣があまりにもあっけなく終わってしまったので、激励会の前にもう一カ所どこかに行こうという事になった。

 スペースメーカーさんよりの提案で筑波山へ。

 やはり、私の車が先頭である。

 途中、狭い山間の道を通った。車一台通るのがやっとの、かなり狭い道だ。

 のんびりと先頭を走っていると、鮎川より電話。道幅があまりにも狭いため、本当に正しい道を走っているのか不安になったようだ。私は「やだなあ、この車にはカーナビ付いてんすよ。大丈夫に決まってるじゃないですか」と。

 鮎川は安心して電話を切った。

 実際の所、道が細すぎてカーナビ上には表示されておらず、長年の知識と経験と運のみで走っていたのだが。

 そんなこんなで、どうにか筑波山へ到着。

「寒い。寒すぎる」

 これが到着直後の、全員の一致した感想であった。

 曇っていた。今にも雨が降り出しそうだった。山頂付近は霧だった。夕方近かった。理由は色々ある。とにかく、寒かった。

 「せっかくだから、ロープウェーに乗ろう」誰かがそう言った。みんな肯いた。ここまで来たんだから、力の限り楽しまなければ。

 多分、いや確実に山頂付近は雲の中。いや、ここもすでに雲の中。しかし、見てみないふりをした。山頂には、きっと楽しいことが待っている。みんな自分で自分の心に嘘を付き、山頂へと続くロープウェーに乗った。

 「おお、絶景」と、晴れた日ならそう思うであろう山頂からの景色は、残念ながらロープウェーに乗る前に想像したとおり、見えなかった。

 だが、普通に景色を眺めるより、こういった、ちょっとしたトラブルがあった方がメンバー同士の結束は固くなると言うもの。そう、これは初めから私の計画のうちだったのだ!

 ここでも、何枚か写真を撮ったので、掲載します。生き生きとしたメンバーの姿をご覧あれ。
 (画像をクリックすると拡大します)

 

 筑波山。駐車場付近。


 

 ロープウェー搭乗の図。寒いので、みんな急いで乗り込みます。
 でも、中も寒かった……。


 

 ロープウェーの中。おや? 変な人がここにもいますね。


 

 筑波山を全力で楽しむ烏有先生。


 

 烏有先生が買ったお土産。


 

 山頂からの眺め。絶景です。但し、晴れていればの話ですが。


 ●第五章「激励会」

 極寒の地を後にし、今回のもう一つの目的である五霧七夜の激励会の会場へと向かう。

 途中で真月、木口夫婦と合流する。この二人、連絡したときには今回の激励会の会場のすぐ近くにいた。何という偶然だろうか。この事はメンバー間の絆の深さを示すエピソードとして、後生まで語り継がれるであろう。

 んな事ないか。

会場は小山市内のとあるイタリアンなレストラン。

 店の奥の、ちょっと仕切られた席に通された。危険人物と判断されたか? いや、人数が多く、赤ん坊(真月夫妻の子供)もいるため、大騒ぎになると判断されたためだろう。

案の定、大騒ぎとなったわけだが。

 しかしこの店内を仕切る壁が意外にも効果を発揮し、壁の向こう側までは我々の騒ぐ声は聞こえず、周囲の脚に迷惑をかけることは無かった。まあ、日曜の晩ということもあり、その客自体も少なかったわけだが。

 最後に、プレゼントの贈呈が行われた。我々は彼女にドールハウス風の指輪置きとジュエリーライトを送った。これのプレゼントを選んだのは木口。なかなかのセンスである。

こうして大盛り上がりのうちに、初詣&五霧七夜激励会は終了した。

 激励会の写真も公開……と言いたいところなのだが、ピントずれや、明度不足のため、掲載できるような写真が無かった。いや、ほんと申し訳ない。

当初の予定を大幅にオーバーし、レストランを占拠していた。本当に、盛り上がった激励会であった。

……って書いてもいまいち説得力に欠けるなあ。ああ、無念。

これから、五霧七夜はオーストラリアの地で英語の勉強をすることになる。

遠く離れていても我々は仲間。健康に気を付けて、しっかり勉強して欲しい。

皆さん、どうかこれからも彼女を応援してやって下さい。

遠く離れていても我々は仲間。原稿はしっかり提出してもらいます。

皆さん、もし彼女が〆切破ったら、オーストラリアまで取り立てに行きましょう。

遠く離れていても……あ、くどいっすか?

 (完)

(2003/02/20)

 

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