03/05/02-05 (Fri-Mon)
一度行ってみたかった憧れの利尻山。
なんぼなんでも遠いので、今シーズンは行けるかどうか怪しかったが、
GWは無事に3連休取れると言う事がわかり、行こうと決めた。
日本の山の中でも高い事故率を見せる利尻山。
ホントに無事に滑れるのかあ…?

■利尻山
メンバー:tomoさん、さな、Yossy、よしきくん、ともみん、ぐれっち
05/02 (Fri)
1日目
「SPLT66で行くべきか、Fishでいくべきか…」
どちらにもそれぞれ利点があったのでギリギリまで悩んでパッキング。
結局、今回はFishで行く事にした。
長万部駅まではジムニーを走らせ、駅前駐車場に駐車。
ボード、野営装備を積め込んだ65Lのザックを降ろすとずっしりと重い…
今回は列車で稚内まで行き、そこからフェリーで利尻島に渡るのだ。
長万部〜札幌とスーパー北斗を乗り継ぎ、札幌駅でみんなと合流。
いやはや、さすがにGW。たくさんの人が並んでいるなあ。
その中にはいかにも利尻山を登りますというような方たちもいたが、
ボーダーは自分たちだけのようだ。
指定席なので特に焦る事も無く、ビールを呑んでさっさと就寝。
列車はガタゴト、一路稚内に進む。
05/03 (Sat) 2日目
ちょっと早起く目が覚め、ぼーっとしながら横をゆったりと流れる天塩川を眺める。
こんだけゆったりならここでツーリングカヌーやってみたいなあと思った。
そんなこんなで、6:00に稚内駅に到着。
駅前発のバスでフェリー乗り場まで移動(150円)し、6:30のフェリーに乗り込む。
さすがにここも人が多く、みんなそれぞれ寝やすい場所を確保して仮眠を取る。
窓からみると利尻島方面は曇っていて何にも見えない。
うーん…
8:10 鴛泊港到着
港に入っても相変わらず曇り。
ターミナルでパッキングをしつつ、朝の連ドラ「こころ」を見る。
周りの音で何言ってるのか、あんまり分からないのだが
雰囲気で大体ストーリーがわかるのがNHKドラマの良い所だ(笑)。
さて甘露水を汲み、パッキングを済ませて他の荷物をみんなでまとめて
コインロッカーに入れる。
そしてタクシーで北麗野営場まで移動。
タクシーのおじさんは手慣れたもので1台につき、
3人分のフル装備をトランクに詰め込んでくれた。
9:30 スタート
背中のフル装備ザックはやっぱり重い。
こんな荷物は長い時間担いでいたくないので、さっさとベース予定地点まで移動だ。
途中から雪の残る沢を詰め、約標高520m付近でベース設営する。
今回はテントではなく、ヨーレイカのドーム型ツェルトを使用。
雨が心配だが、ただでさえ重い装備を少しでも軽くしたかったのだ。
風が心配なので一応雪ブロックの壁を作る。
まあ、一晩ぐらいこれでなんとかなるべ。
設営、昼食を各自済ませたあと、偵察がてら、
目の前に見える長官山の沢を行ってみることにする。
先に登ってスキーと尻滑りで下りてきた某大学OB4人組の話では
滑りやすい雪で良い感じらしい。
実際に登ってみると雪はザラメだが、スノーシューでも登り易い雪だ。
沢を登りつめ、反対側の斜面を偵察。結構木々がうるさい。
まあ、今日は無理する事も無いので、登ってきた斜面を滑走する事にする。
滑り出しの雪はやや硬めなものの、途中からは程よいザラメ。
気持ち良くベースキャンプまで滑ることができた。
雪を掘って、テーブルを作り、みんなで夕食。
さて、ビールでも呑みますかァ!と思いきや、突然の雨。
しょうがないのでさっさとツェルトにもぐり込む。
止みそうも無いので夕食を済ませてさっさと就寝。ぐー…
夜の10:30頃にふと目が覚めると雨は止んでいた。
ツェルトから顔を出すと、星が綺麗だった。これなら明日は晴れてくれるさ。
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05/04 (Sun) 3日目
ツェルトは結局、雨漏りする事も無く、自分を守ってくれていた。
薄い目止めもしていないナイロンの生地なのに本当にありがたい。
まだ回数使っていないから撥水性があったのかもしれないけれど、
このツェルトに感謝してもしきれない。
強風で飛んでしまうことを想定して、みんなより先に撤収してしまう。
しかしツェルトはともかく、実はブーツが大変な事になっていた。
実は昨日からブーツの中、インナーまでびしょ濡れなのだ。
これが前にだけかんば兄さんが言ってたことかー。
まあ、今更言ってもし方がないので、とあえずコンビニ袋を靴下の上にかぶせて
ブーツを履くことで対処。まあ、これでなんとかなるさ。
7:00 スタート
天気は晴れているものの、昨日の雨で雪は固くなってしまっている。
滑走の事を考えるとすこしでも緩んでくれた方がいいので、少し遅目に出発。
昨日と同じ沢をアイゼンで登る。雪は硬いのでザクザク登れる。
途中で休憩中、落し物、忘れ物の話で盛りあがっていたら、
本当にGPSを落としてしまっていた。気がつき途中まで戻って無事回収。
あーホント、あほだねー俺…
8:40 1000m
この辺りから薮漕ぎ。
まあ木立がさほどうるさくないのでなんとか行ける。
薮を越えて稜線にとりつき、登り詰めると長官山の上に出られる。
そこでは利尻山の様相がはっきりと見ることができた。
「うっひゃー。こりゃ、やっぱりすごいや。」
間近で見る利尻山の姿に驚き、これからあれを登るのかと思うとドキドキしてくる。
長官山下の斜面にあるでっかいクラックというか、クレバスを眺めつつ
利尻岳山小屋までトラバースしながら移動。
10:00 利尻岳山小屋着
天気は相変わらず快晴。山頂直下の斜面の様子を見つつ、休憩。
下山してくる人達の話では
「雪はガチガチだよー。」
「あそこの稜線に出ると風がかなり強いから、気をつけな。」
との事。情報通り、カチカチの上に風が強い。
ここでこけたら下まで一直線に滑落間違いない。
ボードは尚の事強風下では危険なので、しっかりと足場を蹴り込みながらゆっくりと。
アイゼンはともかく、ストックでは少し心もとないので強めに指しこみながら登る。
緊張しながらの登り。こーゆのはある意味、溜まらない。極度に危険なのはいやだけどさ。
段々山肌が狭くなり、空の面積が多くなってくると、山頂はもう間近だ。
「よっしゃ、もう少しだ。」
12:09 利尻山 1721m到達
ふう、やっと着いたー。
山頂の神社は雪で隠れてしまっていたが、無事に着いた事を感謝して簡単にお参り。
山頂付近は意外なほど風が無い。
快晴の中、穏やかな利尻山山頂。いやはや…
なんとも言えない充実感がビールの旨みと相俟って、いい気分である。
周囲の地形やローソク岩を眺めつつ、ビールを呑んで休憩。
ふと見るとローソク岩の上に誰か居る!ひえー…
三人ばかりいるようだ。ザイルを下に放り投げて一人一人降りている姿を見ていると
こちらが恐くなってくるよ。いやはや、すごいなァ
12:38 滑走開始
山頂から少し戻り、滑走開始。
ファ―ストはよしきくん。見ていると予想通りカチカチで
よしきくんのTTがバタバタ跳ねているのが良く分かる。
こりゃ、少しずつターンをして行くしかないなー。
続いて自分もエッジを強めにやや横滑り気味にターンをして降りて行く。
下に行くに従い、雪もなんとか滑りやすくなってきた。
斜面を途中でトラバースして、みんなと合流。
ここがパウダーかザラメかだったらさぞかしすごいんだうなァと思いつつ斜面を眺めた。
(まあ、パウダーだったらここは雪崩れるんだろうけどさ。)
利尻岳山小屋で先に降りていたさなと合流。
今度はみんなで長官山の斜面を狙う。
稜線を見ると雪の着き方が方角によってはっきり違う。
雪解けはかなり進んでいるみたいだな。
長官山から稜線伝いにやや西側に下りる。
「あれ?稜線上はザラメでいいじゃない。こりゃ、期待できるかも。」
13:39 滑走開始
稜線上を1209mまで落とし、降りて行くよしきくんに続いてドロップイン。
カチカチなのは最初だけ。
降りるに従い滑りやすい雪になってきた。
広い斜面をスピードに乗って滑走できるのはたまらない。
「うひゃひゃひゃ。」
さっきまではカチカチ斜面だっただけに喜びもひとしおだ。
約標高差700mを滑走してベース地点に戻る。
斜面を眺めつつ、みんなでさなの作ってくれたコーヒーゼリーを食べたり、
残ったビールを呑みつつ休憩。
さて、あとは撤収して下山。
沢伝いに行ける所までスノーシューで歩き、途中から登山道に戻る。
帰りのフェリーの関係上、利尻富士温泉には入らず、すぐターミナルへ向う。
荷物を置き、とりあえずターミナル前のさとう食堂に入って夕食をとることにする。
出てきた暖かいカツ丼の大盛りとビールの美味いこと、美味いこと。
しみじみ美味しかったなァ…
17;30のフェリーで鴛泊港を発つ。夕日に映える利尻山が美しい。
19:10に稚内着。
ターミナルから駅まで歩き、待合室に荷物をデポして銭湯へ汗を流しに行く。
銭湯「扇湯」。
いかにも銭湯という店で温泉も好きだけど、こーゆーのも大好きなんだよなー。
函館、室蘭にすんでいた時、こーゆー銭湯巡りもしたっけ。
さてあとは再び特急「利尻」に乗って札幌に戻る。
行きに比べて乗客が少なく、ゆったり座ることができた。
札幌の街中に入ると桜が咲いている。北檜山町より早いなァ。
05/05 (Mon) 4日目
6:00 札幌駅着
ここでみんなとはお別れ、自分はここから更にスーパー北斗に乗り、長万部まで。
長万部駅に降りて、ジムニーに荷物を積め込み、北檜山町に帰る。
国道は函館方面から戻る車でいっぱいだった。
初めて利尻山。
時間をかけてくる価値は十二分にあった。
この山を登って滑ると言う事は、ちょっと他の山には無い異質なものがあるような気がするよ。
山行の中身として、初めてにしては上々の内容だったと思う。
実際に行ってみて、まだまだ行ってみたい斜面がたくさんあった。
時期が良ければきっと山頂直下の斜面も良い雪質で楽しめただろう。
荷物も宅急便で先に送るとか、いろんなやり方があったろうな。
利尻富士温泉にも入りたかったし…
利尻山は冬にはもちろん、夏の花畑も見たいし…
…うーんきりがない。
利尻山にはまた行こうと思う、とゆーかきっと行くだろうなー。
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