| STUDIO KAMADA | Japanese to English by @nifty |
| 2006年6月の日記 | 2006-09-20(Wed) 21:36 |
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5月30日の日記に書いたmpz_set_d(rop, 2.328306436538696e-10)でsegmentation faultが発生する件について。原因は2003年に導入されたコンパイラのバグを避けるためのワークアラウンドのバグとのことです。GMPにパッチをあてたところ問題なく動作するようになりました。対応してくださったTorbjörn Granlundさんに感謝。
日没直後の西の空、かに座のM44プレセペ星団、通称ビーハイブ(蜂の巣)に月、土星、火星、水星、ベスタ、ジュノーが巣に群がる蜂のように集まってきています。今日は快晴で暑かったけれど夕方雲ってきちゃったなぁ。
3月7日以降の状況で気になっていたベーキングの作業は問題なく完了したようです。それにしても「検討を要する比較的大きな問題」って何だろう。小惑星「イトカワ」についての詳細なレポートも出てきて、平均密度が1.95g/cm3しかないのは内部の40%が空洞でないと説明がつかないことなどとても興味深い結果が紹介されています。
Factorizations of near-repdigit numbersではAA...AAB、ABB...BBB、ABB...BBA、ABB...BBCの形の数の素因数分解の投稿を受け付けています。素因数分解の結果を投稿したいとき、または後で投稿するために合成数を予約したいときは、Factor tablesでテーブルを選択し、各テーブルで黄色い文字で表示された合成数を選び、その右側にある[SUBMIT/RESERVE]をクリックします。すると投稿と予約のページが出くるので、そこで投稿または予約してください。なお、投稿と予約のページは[Japanese]をクリックすると日本語表示になります。
昨日書いた投稿と予約のページでは、分解しようとしている数についてgnfsとsnfsのどちらが適していて、どのくらいの時間で分解できそうで、snfsのときはパラメータをどうすればよいか、といったことを大雑把に予測して表示しています。もともとnear-repdigitはsnfsで分解するのに適した形をしており、いくつも分解しているうちにsnfsのパラメータを考えるのが面倒になってきたので自動化してしまいました。ほとんどの場合は表示されたパラメータをそのまま使って問題ない(大きく外すことはない)と思います。ただし、代数分解できるパターンには対応していません。先日片付けた(8·10183+1)/9は多項式が184桁、合成数が114桁で、このままgnfsにかけると24時間以上かかりそうですが、実際には代数分解してからsnfsにかけることで3時間半で分解できました。
明日、行きつけの病院で大腸内視鏡検査を受けてきます。UC(潰瘍性大腸炎)の定期検査です。発病してから今月でちょうど10年になります。
無事終了しました。毎度のことだけれどキツかった。何度やっても慣れないや。
スペースシャトルは7月1日の打ち上げに向けて着々と準備が進められています。JAXAの解説ページが日本語でわかりやすいです。
ロクハチの日。060turboXプロジェクトページ公開間近(ラキッ!さん)。ぷいにゅっ。
ぷいぷいにゅーっ。
ハッブル宇宙望遠鏡による円盤銀河NGC 5866の美しい画像が公開されています。竜座の方向で距離は4400万光年。直径は銀河系の2/3足らずの6万光年。円盤銀河ですが、ほぼ真横を向いているためにその姿はまるで宇宙に裂け目があるかのようです。
nyaokoさんから掲示板へ情報をいただきました。ありがとうございます。
赤道に近いため数多くのロケットが打ち上げられていることで知られる仏領ギアナで、現地時間6月8日13時29分頃(日本時間6月9日1時29分頃)、中規模の地震がありました。USGSによると震源は首都カイエンヌの南東60km付近(内陸部)で震源の深さは10km、規模はM5.2となっています。この深さと規模ならば震源に近い地域は大きく揺れたのではないかと思いますが、そもそも仏領ギアナで地震が発生したこと自体が事件です。USGSによると仏領ギアナが収まる北緯2〜6度、西経51〜55度の範囲では過去33年間(1973年以降)に地震が1回も記録されていません。USGSのサイトで検索できる範囲では、仏領ギアナでは1951年4月24日にブラジルとの国境付近で起きた小規模な地震と1774年8月に今回の地震の震源に近い位置で起きたとされる地震(規模不明)の2件くらいしか地震の記録がないようです。地元の人たちは今回の地震にさぞかし驚いたことでしょう。
4月20日の日記でGoogle Earthの衛星写真はナスカの地上絵(Nazca Lines)付近の解像度が高くなく直線以外の地上絵がほとんど識別できないと書きましたが、その後解像度の高い画像が追加されて大きな地上絵ならば識別できるようになりました。地上絵の上空をうろうろして、コンドル(Condor、75.1265W 14.6976S)、花(Flower、75.1185W 14.6940S)、手(Hands、75.1142W 14.6947S)、ハチドリ(Hummingbird、75.1492W 14.6923S)、オウム(Parrot、75.1079W 14.6898S)、爬虫類(Reptile、75.1140W 14.6931S)、クモ(Spider、75.1227W 14.6943S)、渦巻き(Spiral、75.1231W 14.6884S)、星(Star、75.1451W 14.6912S)、木(Tree、75.1147W 14.6941S)、翼(Wing、75.1004W 14.6804S)などを見つけることができました(名前は適当。経度(longitude)と緯度(latitude)はGoogle Earthでの座標)。これはでっかいお手軽です。もっと探せば、サル(Monkey)、犬(Dog)、宇宙飛行士(Astronaut)なども見つかるかも。なお、これを書いている時点でGoogle Mapsの衛星写真はまだ更新されていないようです。
アルカトラズ(Alcatraz、75.1136W 14.6858S)、鳥(Bird、75.1121W 14.6863S)を追加。
今朝5時01分頃、大分県、広島県、愛媛県で震度5弱の地震がありました。震源は大分県中部、深さ140km、規模M6.1(気象庁速報値)、深さ146km、規模M6.2(気象庁暫定値)、深さ155km、M6.3(USGS速報値)。津波の心配はなし。震源が深かったため広い範囲で大きな揺れが観測され、負傷者や交通機関の乱れが発生しました。大分県で震度5弱以上の地震が観測されたのは3月27日の日向灘の地震以来、広島県で震度5弱以上が観測されたのは2001年3月26日の安芸灘の地震(芸予地震の余震)以来、愛媛県で震度5弱以上が観測されたのは2001年3月24日の芸予地震以来とのことです。
10155+3は"1"と"3"の間に"0"が154個挟まった156桁の数です。Wojciech Florekさんの報告により、この数が77桁の素数と79桁の素数の積であることがわかりました。大きな数を分解しても大きいほうから2番目の素因数が75桁を超えるものに出会えることは滅多にありません。今回見つかった77桁の素因数は私が2005年11月3日に見つけた(5·10170+31)/9の77桁の素因数よりも大きく、私が管理している素因数分解表の中で2番目の素因数が最も大きい数の記録が更新されました。
060turboX/000と060turboX/XVIの予定価格が68,000円(MPUを含まず)と発表されました。060turboX/030の予定価格は未定とのこと。
NICT(独立行政法人情報通信研究機構)のNTPサーバntp.nict.jpが稼動しました。毎秒100万回以上のリクエストに対応できる世界最高性能のNTPサーバなのだそうです。早速ThroughClock(ハマたろうさん)の設定を変更しました。これまで利用していた海外のNTPサーバと比較して時刻合わせがスムースに完了するようになりました。X68030の時刻合わせもnetclock.x(Mitsukyさん)を使って「netclock -S ntp.nict.jp」でできました。X680x0がインターネットに繋がっている人はお試しあれ。
KDDIは2003年12月18日までにインターネット接続サービスDIONに申し込みを行った約400万人の名前、住所、電話番号を含む個人情報が外部に流出したと発表しました。一部のデータには性別、生年月日、メールアドレスも含まれるとのこと。大手だからといって個人情報がしっかり守られているとは限らないようです。
Google Earthは1周年記念ということでGoogle Earth 4 BETAが公開されました。ユーザインタフェイスが新しくなりました。画面の下にあったナビゲータが画面の右上にオーバーラップ表示されるようになり、画面が広くなりました。ナビゲータからマウスポインタが離れると小さなコンパスだけを残してナビゲータは隠れるので邪魔になりません(この動作はメニューで変更できます)。ナビゲータの中央の金平糖のような形のスティックは直接動かすことができて斜め移動の方向とスピードを調節しやすくなりました。回転ボタン2つとコンパスはリング状のつまみにまとめられて方向の微調整も楽になりました。Google Earthの本体だけでなく衛星写真の解像度も高くなりました。6月10日の日記でナスカ付近の解像度が高くなって地上絵を識別できるようになったと書きましたが、これも1周年記念のバージョンアップの一環だったのでしょう。解像度が高くなったぶん衛星写真のダウンロードに時間がかかるようになってしまったのは仕方がありませんね。キャッシュサイズをなるべく大きく設定しておきましょう。
サル(Monkey、75.1389W 14.7072S)を発見しました!
日本時間5月2日11時34分40秒頃、サッカーワールドカップの公式球よりもやや大きい直径25cmの流星体が相対速度秒速38kmという猛スピードで月面に衝突しました。ぶつかった場所は「雲の海」(Mare Nubium)です。流星体の運動エネルギー170億ジュール(TNT火薬に換算して4トン)が放出され、「雲の海」には直径14メートル、深さ3メートルの衝突クレーターができました。衝突の瞬間に発生した0.4秒間の閃光をとらえた映像が公開されています。この映像を撮影したNASAは人類が再び月に降り立つ日のために昨年から流星体の月面衝突の観測を続けています。もしも流星体が向かった先が月ではなく地球だったならば、25cm程度の流星体は大気との摩擦で燃え尽きて地表まで到達せずクレーターができることもなかったでしょう。しかし、月は地球のように大気に守られていないので流星体は容赦なく地面に突き刺さります。そのとき巻き上げられた粉塵が再び月面に降り注ぎ、人体に重大な悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。人類の月面長期滞在が始まる前に、どのくらいの頻度でどのくらいの規模の月面衝突が起きているのかといったデータを集めておかなければなりません。
関連
X68000 LIBRARYにTNB製作所(ひで、田圃)さんのSCSITAI.SYSとTWOSCSI.xを追加しました。SCSITAI.SYSは1台のSCSI機器(ハードディスクなど)を2台のX68kで共有したいとき、TWOSCSI.xは内蔵SCSIと拡張SCSI(Mach-2など)を両方使って1台のX68kに8台以上のSCSI機器を繋ぎたいとき、大変重宝します。
X680x0@x68ch掲示板に出ていた060turboX(xps.jp)のIDEポートをSCSIとして扱えるようにした場合に既存のSCSI機器がアクセスできなくなる問題は、TWOSCSI.xのようにSCSI-ID毎にインタフェイスを振り分けることでほぼ解決できるのではないかと思います。TWOSCSI.xと同様に8〜15を使ってもよいし、SCSI機器の台数が少ないときは0〜7の中で振り分けてしまってもよいかも知れません。
日本時間6月15日17時00分、ロシアの地球資源観測衛星Resurs DK1がバイコヌール宇宙基地からソユーズロケットで打ち上げられました。約9分後にロケットから切り離された衛星は近地点高度200km、遠地点高度370km、軌道傾斜角70度の予定された軌道に投入され、打ち上げは成功しました。衛星の重量は6800kgと大型です。
Resurs DK1に搭載されているESI(地球表面撮影センサ)の地表分解能はパンクロ1m、マルチスペクトル2m〜3m。観測目的は天然資源、環境汚染、人的災害、自然災害など多岐に渡り、撮影された画像はロシアの政府系機関や民間で利用されます。かつてロシアのスパイ衛星Resursは撮影したフィルムをカプセルに入れて回収するという手法を用いていましたが、この方法は撮影から解析までに数日から数週間かかってしまうという欠点がありました。Resurs DK1は撮影した画像を直ちにダウンリンクすることで解析までの遅延が数分から数時間に短縮されます。陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による災害地域の画像もいつも撮影から数時間以内に公開されていますね。
Resurs DK1には地球資源観測のためのセンサとは別にイタリア製のPAMELA(高エネルギー粒子研究用磁気スペクトルロメータ)と呼ばれる科学センサが搭載されています。ややこしい名前で何をするものなのかピンときませんが、宇宙物理学の分野では最先端のセンサで暗黒物質の謎や反物質の行方に関わる研究に役立てられるそうです。
LineStringを使ってサル(Monkey、75.1389W 14.7072S)の地上絵の上にサルの線画を描いてみました。
STUDIO KAMADAが@niftyに引っ越してから6年経ちました。引っ越し後のサイト全体のビジット数は約517万回です。1年目は約9万回、6年目は約127万回でした。7年目もよろしくお願いいたします。
Alexander Mkrtychyanさんが"1"と"1"の間に"3"が188個並んだ190桁の数(4·10189-7)/3の素因数分解に成功しました。既知の素因数11を除いた189桁の合成数が77桁の素数と112桁の素数の積に分解されました。
060turboX(xps.jp)のロゴ(by KQさん)のXのカタチを拝借してさいたま市付近に巨大なポリゴンを貼り付けてみたお。
来月に予定されているスペースシャトル・ディスカバリーの打ち上げに正式なゴーサインが出ました。打ち上げ日時は日本時間7月2日4時48分です。コロンビアの事故の関係で2003年5月から2人に減らされていた国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在員が今回のフライトで3人に戻されます。
日本時間の今日16時49分、西経154度の赤道上(ハワイの南の太平洋上)からパンナムサット社(PanAmSat)の通信衛星「ギャラクシー16」(Galaxy 16)を載せたZenit-3SLロケットが打ち上げられました。衛星は予定された静止トランスファ軌道へ投入され、打ち上げは成功しました。シー・ローンチ社(Sea Launch)による衛星打ち上げとしては4月13日のJCSAT-9に続く打ち上げ成功です。Galaxy 16はスペース・システム/ローラル社(SS/L;Space Systems/Loral)製のLS-1300にCバンド×24本とKuバンド×24本のトランスポンダを搭載した重量4,640kgの静止通信衛星です。静止位置は西経99度、耐用年数は15年とされています。耐用年数の長さは衛星が軌道に到達するまでに消費してしまう燃料を必要最小限に抑え運用に必要な燃料を多く積んでおくことができるSea Launchの特徴です。いつもは大海原をバックに上昇するロケットが格好良くて写真に見とれてしまうのですが、今回は夜間の打ち上げになりました。大海原は暗くて見えませんが、機体から振り落とされた氷にエンジンの炎の光が反射して火の粉のように輝く様子が幻想的で美しいです。
ギャラリー
日本時間の6月18日7時44分、カザフスタンの通信衛星KazSat 1がバイコヌール宇宙基地からProtonロケットで打ち上げられました。Kuバンド×12本の中継器を搭載したKazSat 1はカザフスタン、ウズベキスタン、キルギスタン、トルクメニスタンとロシアの一部で放送と固定電話のために利用されます。耐用年数は12年。KazSat 1が打ち上げられたバイコヌール宇宙基地は旧ソ連時代の1955年にカザフスタンのチュラタムに建設されました。バイコヌールから500kmも離れたチュラタムにバイコヌールという名前の宇宙基地が建設されたのはその位置を隠すためだったそうです。そこではスプートニク1号(人類初の人工衛星)やボストーク1号(ユーリ・A・ガガーリンによる人類初の有人宇宙飛行)をはじめとする数多くの人工衛星が打ち上げられてきました。人類の宇宙開発の歴史で重要な役割を果たしてきたバイコヌール宇宙基地があるカザフスタン共和国ですが、「カザフスタンの人々のための人工衛星」と言えるものが打ち上げられたのは今回が初めてです。宇宙基地を抱えながらソ連崩壊(1991年12月)以後も宇宙開発の主導権をロシアに握られていたカザフスタンの人々にとって、KazSat 1の打ち上げ成功はもしかしたら特別な想いを抱かせる出来事になるのかも知れないと思いました。
北朝鮮北東部の咸鏡北道・花台郡舞水端里(ハムギョンプクト・ファデグン・ムスダンリ)にあるミサイル実験場について、FAS(米国科学者連盟)による解説。1999年11月1日にIKONOSで撮影された衛星写真が掲載されています。Google Mapsの方が新しそうなのでGoogle Mapsへのハイパーリンクも併記。
KBSによるテポドン2などの解説。
51780桁の双子素数(pとp+2が共に素数のペア)が発見され、知られている最大の双子素数の記録が更新されました。見つかった双子素数は100314512544015 · 2171960±1で、2005年9月9日の日記に書いた51779桁の双子素数16869987339975 · 2171960±1を1桁だけ上回っています。
UCS Satellite Databaseが更新されました。6月15日までに打ち上げられた819機の人工衛星が掲載されています。3月18日の日記に書いた前のバージョン以後に打ち上げられ新たに掲載された衛星は、NASAの磁気圏観測衛星ST5-A、ST5-B、ST5-C(3月16日の日記)、JSATの通信衛星JCSAT 9(4月6日の日記)、アメリカと台湾のGPS掩蔽観測衛星FORMOSAT 3A、FORMOSAT 3B、FORMOSAT 3C、FORMOSAT 3D、FORMOSAT 3E、FORMOSAT 3F(4月15日の日記)、欧州の放送衛星ASTRA 1KR(4月21日の日記)、イスラエルの地球資源観測衛星EROS-B(4月26日の日記)、中国の地球観測衛星「遥感衛星1号」RSS-1 (YAOGAN 1)(4月27日の日記)、NASAとフランスの雲・エアロゾル観測衛星CLOUDSAT、CALIPSO(4月23日の日記)、ロシアのスパイ衛星COSMOS 2420、地球観測衛星GOES-13(5月25日の日記)、メキシコの通信衛星SATMEX 6(5月27日の日記)、タイの通信衛星THAICOM 5(5月27日の日記)の19機。
Opera 9.00の正式版が公開されました。個人的にはopacity(不透明度)の実装が嬉しいです。おかげでJavaScriptで人工衛星の位置を表示するで地図のグリッドなどがOperaでも半透明で表示されるようになりました。ただし、半透明になった分、地図のドラッグがかなり重くなってしまったようです。Opera 9の仕様書にもopacityについて「めちゃくちゃ重いから遅いプロセッサのマシンでは注意して使わなきゃダメ」といったことが書かれています。
日本時間の今日7時15分、米国空軍(USAF)と米国国防総省高等研究計画局(DARPA)は2機の小型技術実験衛星MiTEx(Micro-Satellite Technology Experiment)をケープカナベラルのLP 17AからDelta 2 7925-9.5ロケットで打ち上げました。衛星は30分45秒後にロケットから切り離されました。2機の重量はそれぞれ227kg。投入予定軌道は近地点高度185km、遠地点高度36,221km、傾斜角25.24度の静止トランスファ軌道とされており、静止位置は明らかにされていません。民生品を用いた小型スパイ衛星の有用性を実証することが目的のようです。
H-IIBロケット用のタンクドームの試作が始まったそうです。タンクの直径はH-IIA用の4.0mに対してH-IIB用は5.2m。一体成形ドームとしては世界最大とのこと。タンクの全長も1m伸びて打ち上げ能力は8トンになり、ISSへの物資輸送機HTVの打ち上げにも用いられます。
Operaブラウザのバージョン8.54およびそれ以前のバージョンは「JPEG画像の処理に問題があり、リモートで任意のコードを実行できる」とのことで、Opera 9への更新が推奨されています。Opera 9については6月21日の日記に書きましたが、困ったことにWindows用のOpera 9.00にも「長すぎるHREFを含むHTMLファイルを読み込むとクラッシュしてしまう」という脆弱性が見つかっています。後者はコードの実行には至っていないようなので、Operaを使い続けるならばOpera 9に更新するべきでしょう(クラッシュさせるだけならば他のブラウザでもできますし)。なお、「長すぎるHREFを含むHTMLファイル」とは悪用を防ぐために表現をぼかしたのではなくてそのままの意味です。公開されている実証コードは「<html><body><a href="http://(ここにaを50万個並べる)">boom</a></body></html>」。手元のBuild 8501は26万文字くらいでクラッシュしました。クラッシュさせるための手順が簡単すぎて設定などでは回避できません。
昨日の日記に書いた日本の宇宙ステーション補給機HTV(H-II Transfer Vehicle)の試作機が今日公開されたそうです。HTVはH-IIBロケットで2009年に打ち上げられる予定です。
ロシア以外の補給船としては日本のHTVよりもESAのATV(Automated Transfer Vehicle)のほうが先行します。ATVはAriane 5ロケットで仏領ギアナから2007年に打ち上げられる予定です。
日本時間の6月25日にProgress M-57が打ち上げられます。ISSとのドッキングは27日の予定。M-55は6月19日にドッキングを解かれて大気圏に突入しました。
ラキッ!さんから。X68030のメモリコントローラね。X680x0のカスタムチップの名前と搭載された機種を全部覚えている人ってまだいるのかな。いるんだろうな、きっと。
ガリレオ計画など国をあげて人工衛星の利用を推し進めているフランスで、IGN(国立地理調査所)という機関が地表解像度最大50cmの衛星写真を用いた地図検索サイトGeoportailを立ち上げました。最初は2D表示のみで来年は3D表示にも対応するそうです。Google MapsやGoogle Earthと競合しそうですが、IGNはGoogleのライバルになるつもりはないようです。残念ながら昨夜はトップページが開かず、これを書いている時点でも地域ごとの画面に進もうとすると「Could not open connection to database server」との表示が出て拡大画面がどんな感じなのかわかりません。不特定多数の人に衛星写真を提供するサーバが膨大な量のデータの転送に耐えなければならないことは想像に難くありません。Googleの凄いところはアイデアだけではないということを改めて感じました。
カナダのLiam Quinさんが著作権が切れた本の挿絵をスキャンして紹介しているサイトです。『不思議の国のアリス』をはじめとする90冊以上の作品に描かれた1,140点以上の挿絵が出典および解説付きで掲載されています。画像の解像度も豊富で、挿絵の世界をじっくり楽しむことができそうです。
日本時間の6月20日2時15分頃、HST(Hubble Space Telescope;ハッブル宇宙望遠鏡)のACS(Advanced Camera for Surveys;微光天体カメラ)に電力を供給しているCEB(CCD Electronics Box)で+15Vと+5Vのラインの電圧が通常の運用範囲から外れたため、ACSが停止しました。原因はわかっていませんが、宇宙線の影響かあるいは装置の寿命だろうとのことです。ACSは正常で、電源は2系統あるので特に深刻な問題というわけではないようです。このまま直りそうもなければ早ければ来週にもSide 1からSide 2に切り替えて復活させるそうです。しかし、切り替えに伴ってソフトウェアの更新や検査を行わなければならないので、本格的な科学観測ができるようになるまで当分の間はACSを用いない観測を優先してこなしてゆくことになりそうです。現在のACSは3代目で、2002年1月のスペースシャトル・コロンビアによるHST修理ミッションSTS-109で取り付けられました。一度は切り捨てられた次回のHST修理ミッションの予算が復活したことですし、頑張って観測を続けて欲しいと思います。
日本時間の今日0時08分、ISSの無人補給船Progress M-57がカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からSoyuzロケットで打ち上げられました。積荷は燃料、消耗品、科学研究のための機材、乗組員のための食料、水など。ISSとのドッキングは日本時間の火曜日の未明の予定です。
イタリアのシチリア島の南岸から40kmほどのところある海底火山の大きさがわかったそうです。地、風、火、水から成る4元素説を唱えたギリシャの哲学者にちなんでエンペドクレス(Empedocles)と名付けられたその火山は頂上が海面下わずか7mのところにありますが、その下に高さが400m以上の山がそびえており、裾野の広さは25km×30kmにも達するそうです。この海域では紀元前3世紀の第1次ポエニ戦争のさなかに海底噴火の記録があるほか、17世紀以降に新しい島が出来てはすぐに消えるということが何度か繰り返されていたそうです。最後に噴火が確認されたのは1867年で、現在は噴火の兆候は見られないとのこと。北に100kmほど行ったところに欧州最大の活火山のエトナ山があります。
日本時間6月25日13時00分、ロシアのスパイ衛星Cosmos 2421(Kosmos 2421)がカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からTsyklon 2ロケットで打ち上げられました。ロシア国防省の衛星の打ち上げは5月3日のCosmos 2420(29111、2006-017A)に続いて今年2機目。Cosmos 2421はロシア海軍に海上での軍事行動のための情報を提供するUS-PU偵察衛星と呼ばれるもので、同種の衛星としては2004年5月28日に打ち上げられ今年4月に運用を終了したCosmos 2405(28350、2004-020A)があるそうです。
追記 Cosmos 2421(29247、2006-026A)の初期の軌道は傾斜角65度、離心率0.001、周期93分、高度410km。
俳優の川合伸旺(かわいのぶお)さんが24日、脳梗塞で亡くなったそうです。時代劇に出てくる悪代官といえば最初に思い浮かぶ顔です。ご冥福をお祈りいたします。
6月24日の日記に書いたIGNのGeoportailは相変わらず繋がりにくい状態が続いているようです。ロイターが「フランスがGoogle Earthのライバルを公開」と報じたので世界中のGoogleフリークやanti-Googleな人々がこぞってアクセスしようとしているのでしょうね。
ロシアの無人補給船Progress M-57がISSにドッキングしました。ドッキング作業はすべて自動操縦で行われたそうです。先日試作機が公開された日本のHTVも宅配業者のトラックのように当たり前のようにISSを訪れて積荷を届けることができるとよいですね。スペースシャトル・ディスカバリーの打ち上げは7月1日(日本時間7月2日早朝)、明日にはカウントダウンが始まります。
初めて通った道で馬場らしき広場を発見。思わず立ち止まると1頭寄ってきて柵の上からこんにちは。澄んだ瞳でしばし暑さを忘れさせてくれました。
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日本時間の昨夜23時31分頃、南太平洋のニュージーランドとイースター島の中間あたりの約350km上空で南東へ向かうISS(国際宇宙ステーション)と北へ向かうHitch Hiker 1がわずか240mの距離まで接近して無事にすれ違うという出来事がありました。
Progress M-57とドッキングしたばかりのISSの軌道は傾斜角51.6度、離心率0.001、周期91分、近地点高度335km、遠地点高度349km。1963年6月28日にアメリカが打ち上げたHitch Hiker 1(00614、1963-025B)は傾斜角82.0度、離心率0.097、周期106分、近地点高度317km、遠地点高度1762km、大きさが30cm×90cm、質量は79.8kgとなっています。接近時の相対速度は実に秒速14km以上(時速50,000km以上)で、あまりにも速すぎたのでISSのクルーがHitch Hiker 1を撮影することは不可能でした。事前に双方の軌道が正確に計算されて衝突しないことがわかっていたとはいえ、目の前をある程度の質量を持った物体がとてつもない速さで通過してゆくという状況は想像するだけで背筋が冷たくなります。
地球周回軌道にはさまざまな大きさの物体が確認されているものだけでも10,000個以上あって、そのうち自力で軌道を変えることができるものはおよそ1割しかないそうです。大気圏に再突入して燃え尽きるものもありますが、人工衛星とロケットの部品などを合わせて毎年100個以上の物体が地球周回軌道に放出されており、自力で軌道を変えることができないもの同士が衝突することもあってデブリの数は増え続けてゆくでしょう。収拾がつかなくなる前に早くデブリを回収する技術を確立しないと大変なことになるのではないかと思う今日この頃です。
日本時間の今日12時33分、NRO(米国国家偵察局)のスパイ衛星NROL-22がカリフォルニア州のVandenberg AFB(バンデンバーグ空軍基地)のSLC-6からBoeingのDelta IV Medium+ (4, 2)ロケットで打ち上げられました。衛星は54分23秒後に分離し、打ち上げは成功しました。
日本時間の2004年7月1日のNASAの土星探査機「カッシーニ」(Cassini)のSOI(Saturn Orbit Insertion;土星軌道投入)からまもなく2年になります。4年間のミッションの折り返し地点というわけです。生命の起源を求めてタイタンを中心に観測を続けているカッシーニは日本時間の2005年1月14日にESAのプローブ「ホイヘンス」(Huygens)をタイタンに投下し、謎に包まれていたタイタンの地表の撮影に成功しました。3月10日にはカッシーニの観測から太陽系随一の高い反射率(90パーセント以上)を誇るエンケラドゥス(Enceladus)に氷の間欠泉のようなものがあることがわかり、謎が深まりました。カッシーニは土星の衛星やリングの美しい写真を数多く撮影し、天文ファンに限らず多くの人々を楽しませてくれています。
2005年11月1日以降、土星に新たに9個の衛星(S/2004 S19、S/2006 S1〜S8)が確認されました。これで知られている土星の衛星の数は56個になりました。現在までに知られている太陽系の惑星の衛星の数は、水星0個、金星0個、地球1個、火星2個、木星63個、土星56個、天王星27個、海王星13個、冥王星3個、合計165個です。
| 1 | I | Mimas | 20 | XX | Paaliaq | S/2000 S2 | 39 | S/2004 S10 | |||||
| 2 | II | Enceladus | 21 | XXI | Tarvos | S/2000 S4 | 40 | S/2004 S11 | |||||
| 3 | III | Tethys | 22 | XXII | Ijiraq | S/2000 S6 | 41 | S/2004 S12 | |||||
| 4 | IV | Dione | 23 | XXIII | Suttungr | S/2000 S12 | 42 | S/2004 S13 | |||||
| 5 | V | Rhea | 24 | XXIV | Kiviuq | S/2000 S5 | 43 | S/2004 S14 | |||||
| 6 | VI | Titan | 25 | XXV | Mundilfari | S/2000 S9 | 44 | S/2004 S15 | |||||
| 7 | VII | Hyperion | 26 | XXVI | Albiorix | S/2000 S11 | 45 | S/2004 S16 | |||||
| 8 | VIII | Iapetus | 27 | XXVII | Skathi | S/2000 S8 | 46 | S/2004 S17 | |||||
| 9 | IX | Phoebe | 28 | XXVIII | Erriapo | S/2000 S10 | 47 | S/2004 S18 | |||||
| 10 | X | Janus | S/1980 S1 | 29 | XXIX | Siarnaq | S/2000 S3 | 48 | S/2004 S19 | ||||
| 11 | XI | Epimetheus | S/1980 S3 | 30 | XXX | Thrymr | S/2000 S7 | 49 | S/2006 S1 | ||||
| 12 | XII | Helene | S/1980 S6 | 31 | XXXI | Narvi | S/2003 S1 | 50 | S/2006 S2 | ||||
| 13 | XIII | Telesto | S/1980 S13 | 32 | XXXII | Methone | S/2004 S1 | 51 | S/2006 S3 | ||||
| 14 | XIV | Calypso | S/1980 S25 | 33 | XXXIII | Pallene | S/2004 S2 | 52 | S/2006 S4 | ||||
| 15 | XV | Atlas | S/1980 S28 | 34 | XXXIV | Polydeuces | S/2004 S5 | 53 | S/2006 S5 | ||||
| 16 | XVI | Prometheus | S/1980 S27 | 35 | XXXV | Daphnis | S/2005 S1 | 54 | S/2006 S6 | ||||
| 17 | XVII | Pandora | S/1980 S26 | 36 | S/2004 S07 | 55 | S/2006 S7 | ||||||
| 18 | XVIII | Pan | S/1981 S13 | 37 | S/2004 S08 | 56 | S/2006 S8 | ||||||
| 19 | XIX | Ymir | S/2000 S1 | 38 | S/2004 S09 |
2月18日に打ち上げられた運輸多目的衛星「ひまわり7号」(MTSAT-2)の軌道上試験の一環として5月15日13時02分〜14時17分に撮影された台風1号の動画が公開されました。
テレビの天気予報などで紹介される30分間隔の全球画像とは違い、わずか64秒という短い間隔で「録画」された台風を取り巻く雲の流れは異様に滑らかで、思わず「竜の巣だぁ」と叫んでしまいそうです。まさに「動く台風」が低軌道の偵察衛星などが苦手とする同一地点の動画撮影によって克明に記録されています。この動画のように三軸制御の特性を活かして1,000km四方の小領域を集中的に観測する手法はスピン方式だった「ひまわり5号」までの日本の気象衛星ではできませんでした。今回の手法を用いることで台風の構造が細部まで明らかになり、台風の研究が大いに進むことが期待できそうです。
今回の動画の参考として、運用中の「ひまわり6号」で同じ時刻に撮影された可視画像も併せて紹介されています。それ自体はいつもの「気象衛星の画像」ですから驚くことではないのですが、全球の静止画と小領域の動画が同時に撮影されたことに「同じ範囲を観測できる気象衛星が2機あるとこんな面白いことができるのか」とちょっと感動してしまいました。さらに「ひまわり5号」が1機で頑張っていた頃を思い出してなんだかとても贅沢な気分になってしまったのは私だけでしょうか。気象衛星にはバックアップが必要だとずっと思っていたのに、変だなぁ。
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