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X68kとWindows環境でデータをやりとりする方法
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 Windows環境で動作する各種X68000エミュレータを利用する際に問題となるのが、X68kからWindows環境へデータを転送する方法です。また、Windows環境でインターネットなどからダウンロードしてきたソフトウェアをX68kへ転送したい場合もあります。そのようなとき、X68kとWindows環境でデータをやりとりする方法はいろいろ考えられます。そこで、どのような方法があるかを大まかにまとめてみました。細かい手順までは書いていませんが、参考にしていただける部分もあるかも知れません。


・LANで接続する

 転送速度が最も速いのはX68kとWindows環境のPCをLANで接続することだと思いますが、X68k側のLAN環境はなかなか手に入りません(私も持っていません)。X-PowerStation(XPS)さんのイーサネット/USB/拡張メモリボード『Nereid』が開発中ですので、こちらを期待しています。

・SCSIハードディスクを共有する

 1台のSCSIハードディスクを利用してデータをやりとりしている人もいます。この方法はある程度の知識が必要です。X68kでFAT32フォーマットのSCSIハードディスクをアクセスするFAT32ツールシリーズ(作者:LeDAさん)が利用可能です。

・MOを使う

 両方の環境にMOドライブが繋がっていれば(あるいは1台のMOドライブをX68k側とWindows側で利用することができれば)、X68kでFIM.Xを使ってIBMフォーマットにしたMOを使ってデータをやりとりすることができます(ZipやJazzのドライブもSCSIインタフェイスのものはX68kに接続できますから、フォーマットさえ注意すればMOと同様にWindows環境とのデータのやりとりに使えるかも知れません)。

・フロッピーディスクを使う

 両方の環境に同じサイズのFDドライブが繋がっているときは、FDでデータをやりとりできる場合があります。ただし、両方のドライブが共通のフォーマットに対応していなければなりません。5インチ(12センチ)のフロッピーディスクならば、X68k側で「FORMAT.X /5」でフォーマットした2HCディスクで試してみましょう。FDは容量が小さいので大量の転送には適しません。

・MOまたはフロッピーディスクを使う場合の注意

 X68kとWindows環境の間でMOやフロッピーディスクを媒介してファイルをやりとりするときは、ファイル名を英数字大文字のみで8+3文字以内にします。Windows側で書き込んだファイルをX68k側で読み出せない場合はzombie.xでファイルの抽出を試みてください(zombie.xをX68k側に用意できれば)。

・CD-R/RWを使う

 Windows側にCD-R/RWドライブが繋がっていてX68k側にCD-ROMドライブが繋がっているときは、Windows環境からX68k環境へのデータ転送に限れば「CD-R/RWに焼く」という必殺技があります。最近のCD-R/RWドライブは書き込み速度も速いので、意外に速く大量に転送できて、ついでにバックアップの代わりにもなります。しかし、この方法ではX68k側からWindows環境への転送はできません。

・メールを使う

 両方のマシンをインターネットに接続できるときは、メールを使って転送するという方法もあります。通信費がかかるので常用には向きませんが、いざというときには使えます。ただし、メールボックスに容量制限がある場合はあまり大きなファイルは転送できません。バイナリ添付ファイルはエンコードされて1.4倍近くまで膨張するのでサイズに注意しましょう。

・RS-232Cのリバースケーブルで直結する

ケーブルの自作部分  さて、X68kとWindows環境でデータをやりとりする方法として残る手段は、RS-232Cのクロスケーブル(リバースケーブル)で2台のマシンを直結してしまうことです。私は広井さんが以前紹介してくださった方法(2000年8月7日)を使っています。
 X68kのRS-232Cコネクタは「25ピンメス」、Windows側のPCのシリアルポートは「9ピンオス」です。「25ピンメス-9ピンメス」の変換コネクタを持っていたので「25ピンオス-25ピンオス」のクロスケーブル(あるいはコネクタ部分を分解しやすいストレートケーブル)があればよかったのですが、手元にありませんでした。代わりに「9ピンメス-9ピンメス」のクロスケーブルがあったので、「9ピンオス-9ピンオス」のストレートケーブルを自作して接続することにしました(右上の写真)。写真を見て思わず「なんじゃこりゃぁ」とツッコミを入れたくなるくらいおバカなローテクですが、既製のケーブルを傷つけることなく簡単に作ることができます。ただし、ケーブルの構成は冗長なものになってしまいました(右下の表)。25ピンのクロスケーブルを持っている人(あるいはすぐに作れる人)は、それを使いましょう。
機器・ケーブルコネクタ
X68k側25ピンメス
ストレート(モデム用)25ピンオス
25ピンオス
変換コネクタ25ピンメス
9ピンメス
ストレート(自作)9ピンオス
9ピンオス
クロス9ピンメス
9ピンメス
Windows側9ピンオス
 転送に使うソフトウェアは、X68k側はSX-WINDOW用のQuTERM version 0.59(作者:沖さん、田口さん、Georgeさん)またはZM.X(作者:T.Tamakiさん、S.Yamadaさん)を利用します。おそらく他の通信ソフトでも可能だと思います。Windows側はTera Term Pro ver.2.3 for Windows 95/NT(作者:T.Teranishiさん)がおすすめです。転送データはあらかじめLHAなどで圧縮しておくとよいでしょう。サイズが小さくなりますし、データが壊れていないかどうかの確認にもなります。圧縮に時間がかかるという場合は、非圧縮でも転送データを固めておくとよいと思います。
 私の環境(X68k側はX68030+060turbo(RS-232Cの周辺は無改造))では、38400bpsで問題なく通信することができます。両方の設定を38400bps、8ビット、ノンパリティ、ストップビット1、ハードウェアフロー制御とします。QuTERMを利用してX-MODEM(1k)で転送すると、だいたい3.5KB/sの速度で転送できます。5分で1MB、1時間で12MBです。もちろん、通信費はかかりません。なお、私の環境では、Windows側がADSLでネットに接続している状態になっていると正常に転送することができませんでした。


(2001-11-23) M.Kamadaの日記(2001年6月14日)より抜粋、加筆、修正。
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