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独語学習記
1.独語受難時代(若かりし頃)
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学生時代ドイツ語という最も苦痛な授業を3年間受けた。受けざるをえなかった。単位さえいただければ、限りなく不可に近い可でも大歓迎だった。
試験のためだけに丸暗記したドイツ語対訳も、秘かに一単語のみ差し替えられた巧妙な出題のもとでは意味をなさなかった。しかし、なかなか人間味のある教授で、数学の採点のように部分点というものを授けて下さった。
にもかかわらず、私は試験のたびに愚かな丸暗記と完璧な忘却を繰り返し、3年後に残ったのは、「これでもう一生ドイツ語やらなくっていいんだ」という開放感と深い安堵のみだった。(^_^)/~
実際、ドイツ語を英語を基準としてわかろうとするから、ドイツ語の文法がわがままに思え、許せなくなってくる。
「ドイツ語が切り立った崖と岩石を抱えた大河の上流とすれば、英語は、砕かれ小さく丸くなった小石の横たわるその下流とも言えるのである。」と説明してくれた英語学の教授がいた。そのせいか、何か英語にはスマートなイメージが長い間まとわりついていた。
そして、私には不便としか思えない「冠詞」や「人称」の変化という秘密の記号をもつ、どう太刀打ちしても自分より遙かに賢そうなのが、私にとってのドイツ語だった。 |
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