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英語学習記
5.カナダで電話恐怖症時代(03春)
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@二重生活の始まり
最後のカナダ旅行から約一年がたった。当然またもやドイツ語の日々に浸りきって英語のことなど頭の隅っこにも残っていなかった。
カナダへ引っ越してからも、しばらくはのんびりとドイツ生活と変わらぬ日常を過ごしていた。だって家にいればM氏とドイツ語でしゃべってるだけ。買い物だって、一人で行かない限りは全てM氏にお任せ状態。
ところがやはりそうは問屋がおろさなかった。徐々にM氏と供に行動する日ばかりではなくなってきた。出会う人と最低挨拶を交わさねばならない。ドイツ語と英語の二重生活がいやでもやってきたわけだ。
Aフレンドリーなカナダ人
買い物に行くと、必ずレジで「ハウアーユー?」と聞かれる。または「ハーイ」や「ハイデア」。日本の中学校で習ったように「アイムファインサンキュー、アンドユー?」なんて形式的な返答をしている人はほとんどいない。「ファイン!」「ジャストグレイト」「ノットソーバット」などなど、ごく簡単な返答。サンキューやアンドユーは義務ではないようだ。
客がレジを去るときには「ハブアグットデイ」とにっこり笑顔で。これは日本よりも、もしかして接客姿勢が丁寧かも。サービス精神の乏しいドイツから来たから、なおさらそう感じるのかもしれない。
話し好きなM氏なんか、レジを通るたびに店員さんと長話をしている。私はというと例の形式的な返答がやっとスムーズに出るようになった段階。それ以外の会話になるとあがってしまってパニック!?でもなぜか金額だけは、はっきりと聞き取ることができる。不幸中の幸いか。
B電話恐怖症
知り合いと会って話したり、店員さんと挨拶を交わしたりする分には大丈夫になったが、問題は顔の見えない相手。うちの仕事の関係で、頻繁に電話がかかってくる。M氏がいれば当然、彼が出るか、私がとって彼にすばやく渡す。私しかいない時は5本に1本は留守電に回してしまう。たまに勇気をふりしぼって電話に出ると、まずは相手の名前が正確に聞き取れないことが多い。綴りを聞いても不明な場合もある。電話番号などのナンバーについてはOK。用件にいたっては、全く見当つかないこともあるのでたいていは電話をこちらからかけ直すように伝える。
しばらく外出してなくて英語をしゃべってないと全滅だ。例のドイツ語文法下の英語が出てきてしまう。だから、マニュアルを用意しておいて、なるべく多くの言葉をしゃべらないようにした。
そんな日々が続くうちに電話恐怖症化し、またもや英語に対する劣等感が増していった。
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