ISC50総合テーマ
私たちの21世紀 〜今なすべきこと〜


 人類は生まれてから現在にいたるまでに多くの争いをしては平和を求め、
さ迷い続けてきた。そして私たちはそのような地球で21世紀を迎え、今な
お平和を求め、その道を探しているのである。21世紀はグローバル化され
た社会であり、人々は経済や社会面において多くの恩恵を受けている。グロ
ーバル化で世界が一つになりつつある一方で、国によって異なる物事に対す
る考え方や捉え方が原因で今後解決していかなければならない問題が生じて
いるのもまた事実である。今世紀を担っていく私たちは単に利点を利用する
だけではいけないのではないか。50回目を迎える今年はその問題の中でも
より顕著で身近なものについて私たちなりの解決策を見出し、より良い21
世紀に繋がる「平和への道」の第一歩を探すことを会議の目標としたい。
 地球全体が情報化社会やグローバル化になることで初めて生じた問題はこ
れまでに色々な場所、様々な人たちによって論じられてきた。私たちは今、
学生としてそのような社会で何を求め、何をなすべきか、様々な国の学生が
集まるこの会議を機に考えていきたいと思う。生じている問題の例として日
本のように先進国では感じ取れないであろう、発展途上国との膨らむ経済格
差。そこから生まれる貧富の差などがある。同じ地球上にいながら国によっ
て取り組み方が違う環境問題、また国によって捉え方の違う労働や教育に関
する事柄も考え直すべきではないか。その一方でグローバル化され世界がひ
とつになることで各国独自の文化が衰退してしまわないかも考えなければな
らない。このように、一見すると輝かしい情報化社会の裏には多数の問題が
存在するのである。
しかし、現実には国や地域によって抱える問題は異なり、また複雑な利害関
係や慣習の違いなど、様々な障壁が問題解決への道を妨げている。私たち2
1世紀を担う学生にできることは利害関係や慣習の違いにとらわれず世界の
諸問題に関心を持ち、自分の国の視点からだけではなく周辺の国の現状や問
題を正しく認識し、また他国からの視点を私たち自身が理解することである。
このように様々な国の学生が今までと違う角度から問題を考えることで、こ
れまで見つけることのできなかった新たな方向性を考え出すことができ、グ
ローバル化社会の裏に見え隠れする問題の解決に向けて、私たち学生が今な
さなければならないことが分かるのではないだろうか。
21世紀は「平和な世紀」でありたいと多くの人が願っているが、実際には
多くの問題を抱え解決策を探し求めている。そのような世紀を担う私たちが
成すべきことは、真の「平和への道」を探すために情報化社会という今に流
されるのではなく、その背景で起こっている問題について世界の国々との連
帯感を持ち、「平和への道」を切り開く事である。国、地域や文化の違いを
超えて相互理解を深めるこの国際学生会議が、「平和への道」への一歩とな
るはずである。



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